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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 ガレリア・ウインドオーケストラの定期演奏会の解説をメールで送る。今回はマーチと変奏曲。 毎回思うのだけど、マーチの解説ってのは実に書きづらい。作曲家の他の音楽作品との関連性が薄かったりするし、何よりも音楽的内容を文章で解説しても大した量にならない。えてして曲の成立背景に終始してしまいがちだ。 それに対し、変奏曲の解説は曲の内容だけで書く事が多すぎて、やたらとスペースを食う。今回もバーンズの幻想変奏曲は第20変奏まであるもんだから、各変奏について一言コメントしただけで膨大な量。まともにやると第一部と第二部の解説で紙面のバランスが著しく偏ってしまう。今回はそんなことにならないように、各形式「そのもの」についての私見を載せることで文字数調整を図ってみたのだけど、どうだろうか。 また、第一部「マーチ」と第二部「変奏曲」といういささか奇妙なプログラミング(私は選曲の段階ではまだガレリアに参加していなかった)をどう扱うか、そこらへんも私なりに味付けしてみたつもり。
 ガレリア・ウインドの定期の選曲は、第四回は私が中心になってやらせてもらえることになっているので、だいぶ見えてきてはいるのだけど、実は第三回がクセモノ(苦笑) 「オリジナル」にこだわるのはいいのだけれど、その結果は案外「有名どころ」の曲目になってしまいがち。「こだわってるように見えて、実は普通」というような選曲にだけは絶対にしたくないんだけどなぁ。それにしてはテーマが難しいわ・・・・・

 全く違う話。先日、初演を聴きにきて下さった某氏に「科戸の鵲巣」をJBA作曲賞に出すことを勧められた(今年からこの賞は制度を変更し、既演曲でなければならなくなった)ので、ふと思ったこと。この賞って、応募要項とか見た事ないんです。音大には海外の主要な作曲コンクールと国内のほぼ全てのコンクールの募集要項が送られてくるのですけど、JBA作曲賞は見た事がない。また、ネットとかで募集要項が出ているのも見た事がない。たぶん、日常的に吹奏楽に関わっている人しか、この作曲賞の存在を知らないのではないでしょうか。なんか、勿体ない話です。そして、もちろん私も募集要項は見た事がなく、出そうと思っても出し方が分からないのでした。チャンチャン。
 余談ながら、ABAオストワルド作曲賞(これも吹奏楽の作曲コンクールでアメリカの有名コンクール)の要項は、日本で売っている「世界のコンクール一覧」みたいな本にも載っていて、それによるとどの国の人でも出していいのだそうな。しかし、未だかつてこのコンクールに日本人が入賞したことはないんですね。出したことある人っているんでしょうかね?
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性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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