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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 色々と立て込んできていて、やらないといけないことが山積していることは分かっているのだけど、これだけは絶対行かないと、ということで、佼成ウインドの第100回定期に伺ってきました。


2月20日 東京芸術劇場

指揮:秋山和慶

 セレブレーション/フィリップ・スパーク

 舞踏組曲/ジョセフ・ホロヴィッツ

 法華経からの三つの啓示/アルフレッド・リード

 レミニサンス/長生淳

 雲の変容(委嘱作品世界初演)/北爪道夫

 舞楽/ドナルド・グランサム


 プログラムは全て新旧の佼成ウインド委嘱作。100回目にこういうプログラムを組む意欲が素晴らしい。
 指揮は、前回の共演から20年以上ぶりという、マエストロ秋山。

 演奏は棒のおかげもあり、実に素晴らしい出来。特にリード作品は、こんなにいい曲だったかと、後で再確認してしまったほどの演奏。

 注目の北爪道夫の新作は、吹奏楽版の映照という面持ち。和音と楽器群の音色による、色彩の層が折り重なっていく作品。音色のコントロールが必須なので、これを聴かせるのはアマチュアでは相当難しそう。
 北爪先生は、この後もう1曲書く、という噂も聴いたので、そちらも期待。


 個人的には、せっかくの100回記念なので兼田敏「東京佼成ウインドオーケストラ・ファンファーレ」も聴いてみたかった。
 また、関係筋によると、もし間に合えば今回、三善晃先生にお願いしてある委嘱作品が初演される可能性もあったとのこと。これはまずは三善先生のお身体の都合を優先なので、近い将来に実現することを信じて待つことにしましょう。


 ともかく、100回という定期公演を向かえたのは、誠にめでたいことだと思います。
 プロオケだと、定期は600回を超えるところも多く(N響は1600回)なっていますが、地方公演も多い佼成ウインドですし、他のプロ吹奏楽団ではこうもいかないので、素晴らしい実績だと思います。
 今後、首席指揮者にクラリネット奏者としても高名なポール・メイエを迎えるそうで、今後のレパートリーの拡充に期待しています。


 余談ながら、この演奏会にNHK「吹奏楽のひびき」の中継を入れてもらいたかったのですが、諸事情により断念しました。残念。
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 昨日から三日間、キングレコードのレコーディングで陸上自衛隊中央音楽隊にお邪魔しています。
 毎年一枚、私が比較的自由に企画して吹奏楽のCD(邦人個人作品集)を作らせて頂いていまして、昨年の真島俊夫作品集に続いての第二弾。9月末の発売予定です。

 今回の収録曲は、これまでに音源は市販されたことがない曲は1曲だけで、ほとんどは他に音源がある曲ばかり、に見えます。
 が、実は今回のために改訂をして頂いたものがほとんどで、作曲家立ち会いのもとにレコーディングを進めているため、陸上自衛隊中央音楽隊の名演奏と相まって、これまでと全く別の作品であるかのようにさえ聴こえます。

 特に、今日レコーディングしてきた中の1曲、「メトセラI」が壮絶。
 この「メトセラI」もタイトルこそ既存の盤と同じですが、今回のための改訂版です。ヤマハ吹奏楽団浜松による初演のときの版(いわゆる原典版)を基に、細部を改訂しています。
 そして、武田晃隊長による演奏は、まさに稀代の名演と呼ぶにふさわしいものになりました。

 明日、残りの3曲を収録すればレコーディングも完了。
 自分で企画しておいて何ですが、発売が実に待ち遠しい1枚です。
 そろそろ春のセンバツ高校野球のシーズンです。

 吹奏楽的にはセンバツと言えば、毎年、流行の曲を行進曲にしているのが注目です。

 これまでに行進曲となった曲は、下記の通り。

  外部サイトさんです

 こうして見ると、とても行進曲に出来なそうなものもあったりして、そこをどう工夫しているのか、というのは面白いところ。
 苦労が偲ばれますが、その難しい編曲を担当されていたのは、1962年〜1986年が第3代 大阪市音楽団団長の辻井市太郎氏、1987年〜2008年が第4代 大阪市音楽団団長の永野慶作氏です。

 永野氏は表彰式のときに演奏される「栄光」という曲なども作曲されていて、それが収録されたCDも限定発売されたりしていました。

  昨年のCD

 このように、昨年までは大阪市音楽団の元団長さんが編曲されていたのですが、今年からは、おなじみ酒井格さんが担当されることになったそうです。

  毎日新聞の記事

 今後、どんな編曲がされていくのか楽しみです。
 1月25日(日)の18時からNHK-FM「現代の音楽」で、伊左治直作曲の「活劇サイレント」と「南蛮回路」が放送されます。

番組表へのリンク

 「活劇サイレント」は富山県高岡市立伏木中学校吹奏楽部の委嘱作品で、この音源はコンクール富山県大会のライヴ録音ですね。

 「南蛮回路」はCD「黒船以来」に収録されている曲ですが、この音源は録音後に東京芸術劇場で舞台初演したときのライヴ録音。
 演奏が固定され気味となってしまうセッション・レコーディングよりも、一音成仏のライヴの演奏の方が、この曲の神髄を表しているかもしれません。

 どちらも演奏に関わりましたので、放送で紹介されるのは嬉しく思います。
 特に「活劇サイレント」は「アマチュアでも演奏出来る現代音楽」を体現している曲なので、「現代の音楽」での紹介はひとしおです。


 以下、番組内容。


現代の音楽 -日本の作曲家・伊左治直-(2)

                         西村  朗
                    【ゲスト】伊左治 直

「機械の島の旅(夜明け)(2004)」    伊左治直・作曲
                       (9分50秒)
              (モダン・チェンバロ)大井 浩明

「墜落舞踏綺想曲(1997/2002)」   伊左治直・作曲
                       (5分41秒)
                   (フルート)織田なおみ
                    (チェロ)北口 大輔
                    (ピアノ)中川 賢一
            <fontec FOCD-2565>

「活劇サイレント(2003)」        伊左治直・作曲
                       (6分21秒)
            (吹奏楽)高岡市立伏木中学校吹奏楽部
                     (指揮)木越 俊一
              <fontec FWJ-244>

「南蛮回路(2001)」           伊左治直・作曲
                       (9分03秒)
(吹奏楽)東京音楽大学シンフォニック・ウインド・アンサンブル
                     (指揮)汐澤 安彦

「伯剌西爾音頭(2001)」         伊左治直・作曲
                       (3分50秒)
                 (トランペット)曽我部清典
                    (ピアノ)中川 俊郎
       <ALM RECORDS ALCD-3057>
 昨日は、陸上自衛隊中部方面音楽隊のレコーディングのための練習に立ち会わせて頂きました。(日帰り)

 今回は、昨年9月に初演された「組踊る天海の狭間に」を収録して頂きます。
 録音本番には立ち会えないので、どうなるかドキドキですが・・・・・
 3月15日に発売予定だそうです。

 3月15日といえば、第12回「響宴」が行なわれる日です。
 こちらでは、私の「閾下の桜樹」を神奈川大学に演奏して頂きます。

 この「閾下の桜樹」、陸上自衛隊中部方面音楽隊の委嘱作品なんです。
 偶然ですが、不思議な縁を感じます。


 ちなみに、「組踊る天海の狭間に」は陸上自衛隊第一混成団音楽隊の委嘱作品でして、今度の2月1日に再演して下さるそうです。

  演奏会情報

 このコンサートでは、盟友の酒井格さんの新曲も初演されるそうです。
 実は、委嘱の契約書は2人並んで沖縄で署名しました(笑)
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
46
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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