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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 長らく放置で申し訳ございません。「科戸の鵲巣」の出版、そのカット版の作成および出版、ガレリアWOの解説執筆、今年から新しく受け持った講義の準備、個人的な環境の変化、などなどのため、なかなか時間が取れないでおりました。

 さて、やっとガレリアウインドオーケストラ第四回定期演奏会の準備(私の、です)も一段落しました。たった今、プログラム用の解説を書き終えたところです。と言っても、今回は曲解説は主にステージの上で作曲者本人を交えてのトーク形式として私が口頭で述べることになっていますので、「犯行声明」的な内容を、全部合わせてわずか5000字で書いただけなのですが。

 団のサイトではかなり前に発表になっていましたが、自分のサイトで情報を公開できないでいました。公演も来週になりましたので、慌てて更新した次第です。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/galleria-4th.html


 さて、今回は私の企画による演奏会ということで、好きにプログラミングさせて頂きました。何をやってもよかったそうで、私の曲だけで組んでもよかったのですが、それよりはもっと意義のあるものにしようと思いました。大体そんなので集客ができるわけもないし(爆)

 「プロのバンドのなすべきこと」と題して邦人作品でまとめた演奏会なのですが、今回、作曲という立場よりもプロデュース的な立場から演奏会を考えて、色々と思ったことがありました。

 とにかく、音楽の現場(というより市場か?)がどうあるのか、というのを決定しているのは、作曲家でも演奏家でもなく、プロデューサーやマネージャーだということです。そして、それらの人にどれほどの「意思」があるかによって、この業界が発展するか衰退するかが決まる。

 最近、プロを名乗るバンドが急激に増えています。ここ5年以内に限っても、10以上のプロのバンドが誕生しているはずです。これらのバンドに共通するのは「音大卒業生が集まって結成した」という触れ込み。
 しかし、何をもって「プロ」とするのか。「プロ」というのは、ただ単に演奏技量が優れていればいい、というものではない。このことを、それら「自称プロ」のバンドの活動内容を見て強く感じたものです。

 「プロがプロであるためには何をするべきなのか」

 このことを考えるべきは、誰なのか。もちろん演奏家や作曲家でもいいのですが、本来はそれを専門的に学び、なおかつ考えている人なのです。そして、吹奏楽にはそうした人物が皆無であると言ってもいいくらい、絶望的なのが現状。

 私は、こうした現状を少しでも見つめ直してくれる人が増えてくれればいい、あわよくばその「新興プロ」のバンドの中核にいる人たちに自分たちを見直してくれるきっかけになってくれればいい、と考えて、今回の演奏会を企画しています。
 別に、全てのプロのバンドの活動を否定するわけではありません。アマチュアの支援に専念するプロのバンドの活動は、それはそれで素晴らしいものでしょう。だけど、それは本当に意図的なものなのか?そこが大事です。確固たる理念を持って活動しているのであれば、その内容がどんなに私の活動にそぐわなかったとしても、非難することはできないのですから。


 ということで、私としてはかなりの決心を持って臨む演奏会になります。
 皆様のご来場をお待ちしています。
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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