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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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作曲家には大雑把に分けると「アレグロ書き」と「レント書き」がいると思う。で、私は自分ではアレグロ書きだと思っている(の割りには高評価なのは遅い部分の方が多いのだけれども)。だから、私の曲は速い部分があって、結果として音符の量やページ数がけっこう多い方だと思う。で、よく冗談で「音符あたりの単価が安い」とか言う。
ちょっと真面目に考ると、「こんなに書くのは大変だったね」と言われるのはちょっと違うのだろう。確かに書き上がった結果としての音符の量は遅い曲よりも速い曲のほうが多い。でも、考えているときの音符や休符の音楽的「密度」は、やはり遅いときのほうが高いように思う。だから、「速い部分を3分ぶん書く時間」と「遅い部分を3分ぶん書く時間」は実は基本的には対して変わらなかったりする。で、どちらを得意とするかによって、若干違いはある。「ノリ」というと語弊があるが、楽想がスムーズに浮かぶかどうかの違い。そして、自称アレグロ書きの私に関して言えば、速い部分のほうが圧倒的に筆の進みが早い。

連休中、ず〜っと家にこもって書いていた結果、やっと遅い部分(のピアノスコア)が書き上がる。五線紙にしてわずか5ページというこの部分を作るのにどれくらいかかったろうか。でもやっと、アレグロ(というか、プレスト)に入れる。長かった〜。
ついでながら、私の曲は、遅い部分にやたらと要素を凝縮させておき、続く速い部分でそれらを分散して引き延ばす、という構造を取ることが多い。今回の曲もそう。だから要素にも困らないから、一気に書ける、かも(希望的観測とも言う)。

とりあえず、気分を切り替えるために、今日はもう休もう。ちょっと疲れた。近くの呑み屋さんに行こう。そうしよう。

・・・・・この曲、最後にも遅い部分を予定している、というのは内緒。(誰に?)
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無題
曲が完成したら、ぜひ聞かせてくださいね。

私も数年後には、ちゃんと演奏してもらえる曲を書けるようになりたいです。そのためにも、今は基礎固めをしっかりしなくては。頑張ろう。
つるみ 2004/09/21(Tue)18:26:00 編集
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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