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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 8日に東京佼成ウインドオーケストラ作曲賞を聴いてきました。

 ファイナリストは、

 平野達也(日本)
  吹奏楽のための「ノットゥルノ」

 ブライアン・ハーマン(カナダ)
  ダイアレクティクス・フォア・ウインドアンサンブル

 稲森安太己(日本)
  吹奏楽のための「グランド・アラベスク」

 フランシスコ・ザカレス・フォルト(スペイン)
  デ・カウシス

 山内雅弘(日本)
  宙のとき〜吹奏楽のための〜

 の5作。


 審査員は、

 湯浅譲二(委員長)
 ダグラス・ボストック(招待審査委員)
 姜碩煕(招待審査委員)
 石田一志
 北爪道夫
 西村朗
 松下功


 結果は下記の通り。

1位 山内 作品
2位 フォルト 作品
3位 稲森 作品

 <フェネル特別賞>(佼成の団員の投票で決まる)
  フォルト 作品

 <審査員会特別賞>
  平野 作品


 詳細はバンドジャーナルに書くので、そちらをご参照下さい。
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 MOSTLY CLASSIC(モーストリークラシック/産経新聞社)の9月号は、「ブラスの力」と題して、吹奏楽の特集が組まれています。

 その内容は、次の通り。

・池辺晋一郎:巻頭言
・佐渡 裕 :僕が吹奏楽を振る理由
・佐伯 茂樹:栄光の管楽器アンサンブル
・樋口 幸広:吹奏楽の新潮流
・堀江 昭朗:金管楽器のスタープレーヤーたち
・須川 展也:サクソフォンのカリスマ
・富樫 鉄火:吹奏楽の楽器と編成
・佐伯 茂樹:吹奏楽の歴史
・建部 知弘:スーザとリード 2人の巨人
・中橋 愛生:ブラスを知り、ブラスを楽しむための16の厳選ディスク
・松本 学 :ウィーン・フィルとヤマハの管楽器
・ オケマンが語る「出発点は吹奏楽」
・渡辺謙太郎:オーケストラコンサートで聴くブラス
・富樫 鉄火:全日本吹奏楽コンクールとは
・ 高校野球とブラス
・中沢 けい:エッセー 沈む夕日の音
・吉村 渓 :ボーダレス・ブラス
・ メディアに踊るブラス
・ ブラスの現在


 私もCD紹介のコーナーを書かせて頂きました。
 以下、私の持ち分に限定してのお話。

 16枚のうち、8枚が「クラシック・ファンに聴かせたい吹奏楽のCD」、残り8枚が「吹奏楽ファン(というか、吹奏楽しか聴かない人)に聴かせたい吹奏楽のCD」という内容になっています。
 枚数も、一枚当たりの字数も指定だったため、16枚のセレクトは迷いましたが、なんとか面白いラインアップになったのではないでしょうか。

 「クラシック・ファンに聴かせたい」となったら、「吹いたことが無い人向け」(=青春の想い出効果でつまらない曲が名曲になる、ということと無縁)の曲になるわけで、どうしたものかと。でも、「スイソウガク」してる曲も紹介しないと、この特集の意義が無くなっちゃうわけで。

 「吹奏楽ファンに聴かせたい」は、そもそも「モーストリー」を読んでいるような人に「吹奏楽しか聴かない」人はいないわけで(笑)
 つまり、選者(私)の選定傾向がどういうものなのか、ということを推し量る材料として機能する方が大きいのではないかなぁ、と。
 まぁ、ちょっと捻ったセレクトになったと思います。


 どちらかと言えば、「これまで吹奏楽なんて聴いたことないけど、まずどれを聴けばいいのかな」という人向けの内容にしてみました。
 他の記事が「誰が、どんなことを書くのか」ほとんど知らなかったので、「たぶんこんなのがあるんだろうな」ということを推測して書いたのですが、ドンピシャにはまってて、ちょっと笑っちゃいました。


 最新号は、モーストリーのサイトで、ちょっとだけ見ることができます。
 ISCM(国際現代音楽協会)主催の「世界音楽の日々」。
 毎年行なわれているこのイベントですが、今年は9月にスウェーデンで行なわれます

 そこで演奏される作品の中に、Park Soohyun作曲「White Dance」(白の月に舞う)という曲があります。実はコレ、吹奏楽曲です。

 そして、この作曲者は朴守賢さんと書くのですが、この名前、吹奏楽に詳しい人なら見覚えがあるかも。響宴X(夜の部)で「Symphonic GAME」という作品が演奏されています。

 邦人の吹奏楽作品がISCMで演奏されるのは、小鍛冶邦隆「ポルカ集・タンゴ集」以来?でしょうか。
 実に嬉しいことです。

 この曲、6月13日には大阪で行なわれるウインドカンパニー管楽オーケストラのコンサートでも演奏されるそうです。


 先述の「Symphonic GAME」も、響宴の前には2003年のアジア音楽祭の吹奏楽の日で、東京佼成ウインドオーケストラ(指揮:D.ボストック)によって演奏されています。

 ただ吹奏楽作品を書くだけではなく、それを現代音楽界にアピールし、演奏してもらい、接点を作る、という活動は、本当に素晴らしいですね。
 このような若手がもっと増えてくれるといいのですが。(って、私も頑張らないと)

 そんな朴守賢さんのwebサイトもあります。
 下記演奏会のお知らせが廻ってきたので、ご紹介。

保科アカデミー室内管弦楽団
“アンサンブル=ハルモニア”
創立15周年記念特別演奏会

<岡山公演> 岡山シンフォニーホール
2009年8月15日(土)午後6時半開演

<東京公演> すみだトリフォニーホール
2009年8月29日(土)午後6時半開演

指揮:秋山 隆
☆保科 洋/『風紋』[原典版] 管弦楽版 初演
☆保科 洋/『管弦楽のための変奏曲』

指揮:保科 洋
☆チャイコフスキー/交響曲第6番『悲愴』

http://www003.upp.so-net.ne.jp/Horn/HoshinaAcademy/


 「風紋」は言わずと知れた吹奏楽の名曲。
 「管弦楽のための変奏曲」は「lamentation to」の基になった曲ですね。

 あと、アンコールも保科作品だと聞いてます。

 楽しみなコンサートです。
 色々と忙しかったり、個人的にも大変だったりしていたのですが、ちょっと落ち着いてきました。
 新規ブログも放置気味で申し訳ないです。

 新曲の初演や、CD新譜なども、追々ご紹介したいと思います。

 さてさて、鹿児島でご活動中の#EDGEさんのブログは、折りをみて読ませて頂いているのですが、意欲的な活動を始められたようなので、ご紹介。

http://r33gts.blog65.fc2.com/blog-entry-235.html

 一連の構想

 メンバーが集まるといいですね。実際に「何を」されるのか、期待したいところです。
 なんとなく「ウインド・シンフォニカofサッポロ」を思い出してしまいました(ちょっと趣旨は違うようですが)。
 あちらは北海道、こちらは鹿児島。中央も頑張りましょう。
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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