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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 先日の佼成の定期は、かなりいい演奏会でした。時間の余裕があれば詳細を書きたいところですが(ホントならBPのレポートはこっちにしたかった)、ちょっと無理っぽい・・・・・
 まぁ、随所で感想を目にしましたので、今回は割愛。とにかく、色々な意味で「魅せ」てくれた、いい演奏会でした。
 一つだけ書いておくなら、グランサムへの委嘱作品「舞楽」。プログラムノートを読んだ聴く前の所感では、雅楽を参照して、とか、「さくら」の旋律を使用して、とか、そういうことが書いてあったので「あぁ、誤った日本観なんだろうなぁ」と思っていたのですが、これがナカナカ。いや、確かに雅楽を履き違えていたのは間違いない(笑)のですが、これら日本の要素を単なる「素材」と考えたのならば、あの作品はかなりよく出来た曲なのではないでしょうか。タイトルとプログラムノートを変えれば、変な先入観もなくよりストレートに曲の全容が見えたのではないかと。
 ついでながら、下野さんと吹奏楽の相性は、かなりいい感じのようです。大阪俗謡も、好感の持てる演奏でした。下野さんの大栗裕はNAXOSのものの他に、「日本のオーケストラ2003」という非売品CD-BOX(図書館などに寄贈されていることがある)に「神話」を大阪フィルでやったものが入っているのですが、何となくそちらの雰囲気に近い感じ。NAXOSの印象を持っていた人には、目から鱗だったかも。

 で、その翌日はミュゼ・ダール吹奏楽団で新作のユーフォニアム協奏曲の合奏。この曲で一番要求されるのは、音程でもリズムの正確さでもなく、「音色」の一言に尽きるのですが、ミュゼの音は、かなりいい感じです。特にトロンボーン・パートの感覚は私のものに近いのか、いい音がしてます。平均年齢が20代前半と聞きましたが、その若さが柔軟な適応力に繋がっているのか。音楽自体の内容の咀嚼も、大学生とは違う一般バンドの魅力。
 作曲に当たって事前に打ち合わせをする時間がなかったので、ソリストの外囿さんとは初打ち合わせも兼ねる。一流奏者との共同作業で作っていけるのも協奏曲の作曲の醍醐味。あれもこれも、と より効果的な可能性を提示して頂き、勉強になります。もちろん、結果として数カ所を書き直すことになったわけですが、一気に直して昨晩に宅急便で外囿さんに、今朝に速達でバンドに改訂版楽譜を送ってしまいました。
 いい演奏になりそうで、実に楽しみです。
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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