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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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長らく放置でした。すみません。日記形式で近況報告です。

2月27日 その1

 明け方近くに新作が完成。
 2本のユーフォニアムとピアノのための曲で、9分くらいの小品。
 タイトルは「Organizer」。高校生物で習う「形成体」ですね。
 一月末の完成を目指していたのだけど、色々と雑事で忙しかったり、
 作曲そのものに手こずった(自ら変な規制を課してしまった)ので
 ズルズルとこんな時期に・・・・・委嘱者には申し訳ない限りです。

 初演は3月15日に、国分寺市のいずみホールにて。19時開演。
 「原口和子(陸上自衛隊中央音楽隊)・尾原進(陸上自衛隊第一音楽隊)
 ジョイントリサイタル」です。
 入場無料ですが、要整理券です。興味のある方、メール下さい。


2月27日 その2

 「響宴」の練習のために神奈川大学を訪問。
 今回の響宴のための練習立ち会いは、この一回、約1時間半のみ。
 全ての奏者がプロであることを前提としたこの「科戸の鵲巣」をアマチュアで
 どこまでやれるか、というのが興味の的。
 予想を遥かに超える出来に脱帽。特にコントラアルトクラリネットとオーボエの
 ソロには感心しきり。
 あれから本番までにどこまで仕上げてくるのか、楽しみです。

 「響宴」は3月5日に、東京芸術劇場にて。14時開演。
 すでに前売り券は完売とのこと。当日券は12時から販売だそうですが、
 数に限りがあるそうで。

 ちなみに、第10回の募集要項も既に発表されています。
http://www.ne.jp/asahi/21c/wind-1/bosyu/top.html
 第10回は節目ということで、例年と比べて規模が大きいです。
 作品も合唱付など大掛かりなものを含んで更に多様な曲が集められる
 そうなので、どんなものが出て来るか期待したいところ。

 練習後、小澤先生や後藤洋さん、コーチの皆様とお食事。
 色々な話が聞けて面白かったです。まだここには書けないことが
 多かったですが。


3月1日 その1

 朝から陸上自衛隊中央音楽隊にてCD録音立ち会い。
 今回はキングレコードの国歌集の録音。サッカーW杯の関連商品ですね。
 色々と暗躍(笑)して帰る。


3月1日 その2

 レコーディングは16時には終わったので、一回家に寄ってから
 東京芸術劇場へ。佼成ウインドの定期演奏会。
 開演前後・休憩中など、色々な人に遭遇(笑)
 今回は合唱を含んだ編成で、いつになく大規模な演奏会。

 第一部はバッハのコラール「おお、血と涙にまみれしみかしら」
 (マタイ受難曲のコラール)を合唱とオルガンのみでやり、それから
 すぐに伊藤康英「ぐるりよざ」を続ける、という構成。
 今回特筆すべきは「ぐるりよざ」にハープとオルガンが加えられて
 いたこと。ハープは管弦楽版が作られた際に加えられたもの。
 オルガンは第三楽章のブラスクワイヤー(主題の反行形によるコラール)
 の代わりに奏されていました。(合唱も入ってた?) これは新鮮で
 面白かった。
 「ぐるりよざ」全曲を生で聴いたのは実は初めて。今回の演奏は
 実にいい演奏でした。

 第二部は「カルミナ・ブラーナ」全曲。吹奏楽だけではなく、合唱と3人のソリスト、
 それに2台ピアノと児童合唱まで加える、という吹奏楽の演奏会としては
 稀に見る大規模な企画。
 演奏(そして編曲)に関しては色々と思うところがあったけど、滅多に体験できない
 企画だと思うので、聴けたことに満足しよう。
 それにしても、テノール独唱の高橋淳さんによる「丸焼きにされる白鳥の歌」は
 実に見事。
 私は大学2年のときに合唱団員としてオランダのコンセルトヘボウでカルミナを
 歌ったことがある(小林研一郎:指揮、ネーデルラントフィル)のだけれど、
 そのときのソリストが篠崎義昭先生と、この高橋淳さん(4回公演だった)でした。
 一緒にワインも呑んだなぁ・・・・・ 高橋さん、そもそもはトロンボーン専攻で
 東京音大に入学し、そのあまりの歌の素晴らしさに声楽へと転向した変わり種。
 実は吹奏楽に最も近しいテノールなんですよ。

 今回の定期、終演時の雰囲気がなんだかいつもと違う。
 帰宅してから知ったのですが、今回がボストックの常任指揮者としては最後の
 定期だったんですね。
 ボストックの指揮は割と好きでした。私はとにかく手が細くて長い指揮者がいい。
 なんか、音がどこまでも無限に高いところへ登っていく気がするんですね。
 他にはデュトワとかも、そう。 短い手でブンブンと振り回す指揮は好きじゃない。
 次の常任が誰になるのか、気になるところです。



  〜〜


 とりあえず、一曲上がったので一息つきました。
 しかし、これから約一ヶ月でデカイ曲を1つ書かないといけないし、
今月中旬までには佼成ウインドの次の定期演奏会の解説も書かないと
いけません。ガレリアウインドの定期のことも詰めていかないとだし。
 う〜ん、忙しい・・・・・

 大学の図書館に、昨年出版されたばかりの新しい吹奏楽研究本が
納品されたのですが、なかなか読む時間が取れない・・・・・
 ↓「The American Wind Band」
http://www.giamusic.com/scstore/P-6371.html
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無題
響宴聴きに行きました。全般的には幾らか思うところもありますが
ここでは割愛。

「科戸の鵲巣」はコメントされてるように、珍しくある意味王道的
な曲調と感じました。とは言えあの大編成でも混濁せず見通しの
良い仕上がり、耳を惹くフレーズにも事欠かないのはさすがです。
そしてそれは演奏側の健闘もあってのことなのでしょう。今後とも
奏者・聴衆を引っ張る気概で創作に勤しまれる事を期待します。
蝸牛の旋 2006/03/06(Mon)01:10:00 編集
無題
ごぶさたしています。古いエントリにコメントで申し訳ない。
「The American Wind Band」は、購入済ですが、現物を手にすれば分かる通り、年表がページの多くを占めているため、読み始めてしまえばページ数ほどの時間はかからないと思われます。また、むしろ資料としての役立つという面も大きい本と言えるでしょう。

某98は今なお本論に手を付けてませんが…。
某98 2006/04/28(Fri)03:54:00 編集
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HN:
NAPP
年齢:
45
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性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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