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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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http://www.asahi.com/culture/update/0209/001.html
ついにこの日が来てしまいました・・・・・
残念です・・・・・
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久し振りにサイトに新しい項目を作りました。

と言っても、当初はこのサイトのために作ったのではなく、大学の仕事の一環で作ったものが予想以上にいい出来だったので、一部を転用しただけなのですが・・・・・


まずは、調べもの用リンク集。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/link4.htm

出版社やCDレーベルもですが、電子音楽関係のリンクは、作曲を勉強してる人なら割と役に立つかも?連盟関係も選りすぐったつもり、です。


もう一つは、楽器法書籍紹介のページ。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/instrument.htm

密かに人気コンテンツの一つである「NAPPの作曲資料」ですが、その拡張版です。主に特殊奏法に関する書籍を集めています。国内(もしかしたら世界?)有数のデータベースだと自画自賛していますが、いかがでしょう?


と、まぁ、公開している理由の一つは「このページがないじゃないか!」という突っ込みを期待して、更なる充実を図るためなのですが(爆)
今年の初登場です。
遅くなりましたが、今年も宜しくお願い致します
m(_ _)m

 さてさて、本題。

 今年度の吹奏楽コンクールの課題曲が届きました。毎年ネット評論家が多数生まれるこの時期、ご多分に漏れず、私も雑感など書いてみます。


 今年は何と言っても1と3が素晴らしいですね。

 1はとてもよく考えて書いてあるし、内容も充実して展開も素晴らしい近年稀に見る朝日作曲賞の秀作。しかし、とても演奏は難しい・・・・・随所にある定量的周期から逸脱する瞬間を面白く聴かせられるかで印象が大きく変わるような気がします。
 各パートにおけるsolo/tuttiが明示されていないので、大編成で演奏する場合は奏者の人数のバランスが難しいところか。でも、基本的にこの曲は「(optionまで含めて)全てのパートが揃った小編成」のための曲、かな。
 今年の課題曲で一番いいと思ったのは、コレ。毎年このレベルだと、朝日作曲賞もその意義があるというもの。

 2は、あまりにも場面の展開が目紛しくて取り留めがない印象。音楽的にはそうした点で一押しには出来ないけれど、この場面の転換に応じて柔軟に表情を変える事の出来るバンドにとっては「うちはこんなに幅広い表現力があるんだぞ」ということを課題曲だけで存分に見せられる、というメリットがあるか。コンクールで「勝つ」(!)にはいい課題曲と言えるのかも。音楽的には別にして。
 コンピューターでシミュレーションしていない(もしくは頼っていない)のがよく分かる「考えられたスコア」は非常に好感が持てました。

 3は面白い!とにかく読めば読むほど面白いスコア。個人的な嗜好では、かなり好みの楽曲。音の趣味はゾクゾクします(個人的感覚)。練習番号Rからの緊張感がたまりません。ここは参考音源の演奏がとてもいいですね。
 全曲を貫くパルスを維持することは最重要課題なのだけど、それと別に大きく存在する周期をどう把握できるかがポイントか。分析してみるとその「大きな周期」は いつも何らかの2つの要素で構成されていることが分かるので、その「後ろ」の要素をどう《落とし込む》ことができるかにより、更に面白い演奏ができそう。
 長い時間をかけて練習するには、こうした構成面で優れた作品だとやりがいがあっていいですね。

 4はノーコメントで。オーボエに低いAが書いてあるのだけど、出せる楽器を持ってるバンドって多くないんじゃないかな・・・・・

 5は、実は演奏は1よりも難しくないはず。○/8を○/4に(32分音符を16分音符に)直してみると、譜面もそんなに難しそうではない。
 「伴奏や旋律」という「複層」ではなく、この曲は単層的楽曲。まずはコンデンススコアから曲を構成する音列を分析し、その仕組みを把握できると、曲全体がよく考えられて書かれているのが分かると思います。曲を貫く一本のラインをまずはピアノなど単一音色のもので弾いてみて把握し、それを音色旋律的に分断するように演奏すると、まとめやすそうですね。様々な楽器に細分された結果として「一本に聴こえさせられるか」という音量バランスの調整が最大の課題。
 曲の造りとしては極めてシンプルなので、頭のいい指揮者がいると、比較的簡単に仕上がるのではないかと思います。



 ところで、フレージングスラーで曲を書く人のアーティキュレーションって、私は全く信用できないんですよね・・・・・
 23日に滋賀県立劇場「びわ湖ホール」で行われました龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部の第32回定期演奏会において、外囿祥一郎さんの独奏によって拙作「とっかあた」吹奏楽伴奏版の初演がありました。ご来場頂いた方々、ありがとうございました。
 プログラムにも載っていないのに演奏後にステージ上に招かれて挨拶をしたので、お客さんには事情が分からなかったかもしれませんが(笑)

 当日は大雪のため新幹線が遅れたために、13時のGP開始には間に合わず・・・・・でも、拙作の順番には間に合ったので不幸中の幸いでした。あんなに雪を見たのは生まれて初めて。

 今回の龍大定期のプログラムには樽屋雅徳氏の新曲「エンディミオンの眠り」(舞台初演)など、来年にユニバース社から発売予定の「新アレグロ」シリーズのCDに先月龍大が録音した曲がいくつか混ざっていました。この「新アレグロ」レコーディングには他にも東京音大の吹奏楽団も参加していて、結構な枚数の組CDになるのですが、バラ売りはないそうで。ターゲットを「吹奏楽指導者」に絞った販路は、なんだか勿体ない気がします。

〜〜

 インプロヴィゼーションのギタリストとして高名なデレク・ベイリーが亡くなったそうです。

〜〜

 さてさて、いよいよ今年も残すところあと僅かとなってしまいました。色々とあったために更新が滞ってしまい、わざわざ見に来て下さっている方々には申し訳ないと思っています。来年もあまり状況の改善は見込めません(汗)が、出来る限り頑張ってみたいと思っておりますので、今度とも宜しくお願い致します。
 たしか今年の頭頃には「オケを一曲書く」と宣言していたのですが・・・・・無理でした。今年はユーフォニアムの年だったかな、と一年間を振り返ってみて思いました。そして、来年もユーフォニアムのための作品からスタートです(爆)
かなり放置状態になってしまっていました。すみません。
m(_ _)m

諸々の手続き・手配が終わったので一段落、という感じです。と言っても12月にはまだまだイベントがたくさん控えている(これから帰省までに群馬・京都・岐阜でそれぞれイベントが)いるし、やらないといけないことがあるのですが、まぁ、とりあえず、人心地ついたかな。


そんな間に、外囿祥一郎さんのために書いたアンコールピース「とっかあた」の吹奏楽伴奏版もなんとか完成。この曲、元のピアノ伴奏版が10月に初演されたばかりなのに既に数回再演されているらしく、更には吹奏楽・ピアノ両版合わせて来年4月までに少なくともあと3回は演奏されるのだとか。最新作にして再演率No1。外囿さんには頭が上がりません (^-^)
しかし、前にも書いたような気がしますが、アンコール曲として書いた以上、プログラムには決して載ることがないのです(笑)外囿さんのアンコールといえば「スペインの花の名前を冠した甘い旋律の曲」か「元々はトロンボーンの曲で植物の名を冠した曲」のどちらかが多いですが、そのどちらでもない聴いたことがない曲が鳴ったら、もしかしたら私の曲かもしれません(爆)

※そういえば私の曲にも植物にちなんだ旋律が2つも出てくる

ちなみにこの吹奏楽伴奏版の初演は今月23日です。アンコールなのでやっぱりプログラムには載せられないのですが(笑)、私の大好きなバンドの定期演奏会にて、ということになっています(バレバレ)


一段落したところで、明日(今日?)は陸上自衛隊中央音楽隊の演奏会に行ってきます。このバンドの演奏を聴きに行くのも、なんだか久し振り〜
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
46
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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