中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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何かと忙しいこの師走です。これからしばらく、地獄かも・・・・・
そんな中で、私の作品が演奏されるコンサートが幾つかあるので、ご紹介。
12月23日(土・祝) 18:30 開演
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第33回定期演奏会
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール・大ホール
私の新編曲、スッペ「美しきガラテア」序曲の初演です。
ピアニカが3本入ってます(笑)
http://ryukoku-suisogaku.com/news.html
〜〜
1月6日(土) 14:00 開演
神奈川大学吹奏楽部 第42回定期演奏会
東京芸術劇場・大ホール
「科戸の鵲巣」全曲版を演奏して下さるそうです。
神大がこの曲を採り上げて下さるのは三回目ですが、今回はピアノとハープが新たに書き下ろされて加わっています。
http://www1.ocn.ne.jp/%7Emukai/main/regular/regular42top.htm
〜〜
2月11日(日・祝)
新曲「オルテンシア ―雨中に煌めく硝子の紫陽花」初演予定です(まだ完成していない・・・・・)
委嘱者がまだアナウンスしていないので、公表は差し控えます。
〜〜
2月18日(日)
創価学会関西吹奏楽団 第30回定期演奏会
尼崎市総合文化センター・アルカイックホール
「科戸の鵲巣」全曲版を演奏して下さるそうです。
関吹は同曲を吹奏楽コンクール全国大会で素晴らしい演奏をして下さっただけに、全曲での演奏が非常に楽しみです。
が、私は大学入試の試験官のため聴きに行けない・・・・・
1月の神大が使用する「科戸」のピアノとハープの譜面は、元はと言えば全国大会三金のお祝いに関吹のこの演奏会のために書いたものなのです。
http://www.eonet.ne.jp/%7Esoka-kansui/
(まだ情報は載っていません)
〜〜
3月18日(日) 13:00 開演
第10回「響宴」 午後の部
東京芸術劇場・大ホール
「玻璃ぷりずむ ―吹奏楽のためのテクナル・ミニマリズム」再演です。
今年の響宴は第10回ということで、午後と夜間の二部に分かれての公演で、私は午後の部です。
「はりぷり」は、初演団体による4回目の演奏となります。地味に(?)改訂版初演です。
http://www.ne.jp/asahi/21c/wind-1/10th.html
〜〜
5月19日(土)
新曲「浅葱の空」(副題未定)初演予定です(まだ書き始めていない・・・・・)
委嘱者がまだアナウンスしていないので、公表は差し控えます。
〜〜
それでは、ちょっと気が早いですが、皆様よいお年をお迎え下さい。
そんな中で、私の作品が演奏されるコンサートが幾つかあるので、ご紹介。
12月23日(土・祝) 18:30 開演
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第33回定期演奏会
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール・大ホール
私の新編曲、スッペ「美しきガラテア」序曲の初演です。
ピアニカが3本入ってます(笑)
http://ryukoku-suisogaku.com/news.html
〜〜
1月6日(土) 14:00 開演
神奈川大学吹奏楽部 第42回定期演奏会
東京芸術劇場・大ホール
「科戸の鵲巣」全曲版を演奏して下さるそうです。
神大がこの曲を採り上げて下さるのは三回目ですが、今回はピアノとハープが新たに書き下ろされて加わっています。
http://www1.ocn.ne.jp/%7Emukai/main/regular/regular42top.htm
〜〜
2月11日(日・祝)
新曲「オルテンシア ―雨中に煌めく硝子の紫陽花」初演予定です(まだ完成していない・・・・・)
委嘱者がまだアナウンスしていないので、公表は差し控えます。
〜〜
2月18日(日)
創価学会関西吹奏楽団 第30回定期演奏会
尼崎市総合文化センター・アルカイックホール
「科戸の鵲巣」全曲版を演奏して下さるそうです。
関吹は同曲を吹奏楽コンクール全国大会で素晴らしい演奏をして下さっただけに、全曲での演奏が非常に楽しみです。
が、私は大学入試の試験官のため聴きに行けない・・・・・
1月の神大が使用する「科戸」のピアノとハープの譜面は、元はと言えば全国大会三金のお祝いに関吹のこの演奏会のために書いたものなのです。
http://www.eonet.ne.jp/%7Esoka-kansui/
(まだ情報は載っていません)
〜〜
3月18日(日) 13:00 開演
第10回「響宴」 午後の部
東京芸術劇場・大ホール
「玻璃ぷりずむ ―吹奏楽のためのテクナル・ミニマリズム」再演です。
今年の響宴は第10回ということで、午後と夜間の二部に分かれての公演で、私は午後の部です。
「はりぷり」は、初演団体による4回目の演奏となります。地味に(?)改訂版初演です。
http://www.ne.jp/asahi/21c/wind-1/10th.html
〜〜
5月19日(土)
新曲「浅葱の空」(副題未定)初演予定です(まだ書き始めていない・・・・・)
委嘱者がまだアナウンスしていないので、公表は差し控えます。
〜〜
それでは、ちょっと気が早いですが、皆様よいお年をお迎え下さい。
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第一回となる東京佼成ウインドオーケストラ作曲賞本選会を聴いてきました。
取りあえず、本選出場者と結果を演奏順に。
ホセ=スニョール・オリオラ(スペイン)
「室内交響曲 第1番」(フェネル特別賞)
木村 政巳(日本)
「見えない都市」(第三位、海外審査員特別賞)
バーナビー・ホーリントン(イギリス)
「コン・ブリオ」(第二位)
ジョン・ウィークス(イギリス)
「プロセッション」(第三位)
フェネル特別賞は佼成ウインドの団員の推薦により贈られる賞。
今回の本選出場作は、どれも傾向が異なる作品。どれも一定水準は超えている作品で、改めて日本の「吹奏楽作家」の作品の低質さを痛感する。
オープニングにクリフトン・ウィリアムス「ファンファーレとアレグロ」。第一回ABAオストワルド作曲賞受賞作をここに持ってくるのは、一種の縁起担ぎか。
スニョール・オリオラ「室内交響曲」は、今回のノミネート作品では最も「吹奏楽的」な作品。調性的な響きが時折するのだけれど、その使い方が「あざと過ぎて」浮いていたかも。全体的に音楽の息が短く、何を聴いているのか分からない。また、音が厚過ぎるのか多すぎるのか、混濁した響きが多く、これも音楽的な焦点がぼやける結果に。ワイングラスを指でこすって音を出す、などの効果が「思いつき」に終始してしまうのはヨーロッパの作曲家の特徴なのか。また、「吹奏楽である必然性」がどれ程のものだったのかは疑問。楽曲の完成度としては最も低かったので、順位が付かなかったのは妥当なところ。ただ、演奏していて最もカタルシスを感じられるものだったのかもしれない。それがフェネル賞につながったか。
木村「見えない都市」は、日本交響楽振興財団とか、そういった作曲コンクールでよく聴くような内容。とてもよく書けていて流石だと思うけれども、「どこかで聴いたことがあるような」感は拭えない。随所でのクラリネットのdiv.による響きなど、オーケストラでは出せない吹奏楽独自の表現を引き出そうとしていた箇所があったのはとても好感が持てたけれども、曲全体の造り方は、やはりオーケストラ的な書法から脱しきれていなかったように思う。
休憩を挟んで、ホーリントン「コン・ブリオ」は、吹奏楽団をビッグバンド的に捉えてジャズ・イディオムを用いた作品。解説にあったストラヴィンスキーはあまり感じなかったのだけど、タネジ(解説中ではタナージュと誤訳)やバードウィスルの影はよくちらつく。ちょっと現代の音楽シーンを知ってる人ならば、典型的なイギリスの現代音楽のスタイルだと気付くはず。だから、やはり目新しさは感じられなかった。もしかしたらマーラー作曲賞や2agosto作曲賞といったものと掛けていたのかもしれない。
個人的に、吹奏楽編成をビッグバンド的に扱った「現代音楽」路線というものには可能性を感じられない。フリージャズの奏者などのほうが圧倒的にクオリティの高いものを創れることが分かっているからだ。この路線の作曲家が次世代を担えるのか、と言うと非常に疑問である。
ウィークス「プロセッション」は編成が特徴的。Saxなどを省いた管弦楽の管セクションのみに近いけれども、パートによって奏者数は様々。クラリネットは4人だしトランペットは5人、パートによっては2人だけのものもある。1パート1人のいわゆる「ウインドアンサンブル」様式であり、当然ながら曲調も室内楽的な部分が多く、響きはそれだけ洗練される。この種の作品を聴くといつも思うのだけど、このような編成規定は音楽を整然と管理しやすくなると同時に、室内楽や管弦楽といった既存の演奏媒体に接近することになる。これはいくら高度な内容を表現したところで「吹奏楽《独自》の」音楽表現を獲得するには至らない。
曲の内容としては後半2曲の方が素晴らしかった。しかし、後半2曲は「他の演奏媒体に接近」する内容であったことは確かだ。「吹奏楽」と一言で言うけれども、それは「シンフォニックバンド」なのか「ウインドアンサンブル」なのかは明確にされていない。けれども、「吹奏楽でしか出来ない音楽」とは一体どのような音楽なのだろう?
今回の作曲賞、吹奏楽で「演奏出来る」作品の創出という意味では、近年稀に見る成果を挙げたと言える。しかし、広く「現代の音楽界」で見た場合、どれほどの「新しさ」があったのか。「吹奏楽では聴いたことが無い」ではなく「誰も聴いたことが無い」音楽がこの先生まれていくべきであり、吹奏楽とは「未開拓の分野である」ことをもっと深く掘り下げて考えて行くべきだろう。
そうした意味で、今回が「第一位なし」という結果になったのは、極めて妥当な評価であったと思う。
ちなみに、今回の会場では、普段吹奏楽の演奏会では絶対に姿を見ないような《大家》をたくさん見かけたし、実際に何人かとも話をすることができた。
これには、この作曲賞がこれまで吹奏楽の世界ではなかったような幅広い方面へのアプローチをしていたことが背景にある。日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、各種企業やマスコミ・・・・・ これによって多方面の関心を集め、様々な協賛を取り付けたのはもちろん、実際に足を運ばせる結果に至ったのは大いに賞賛すべきことだろう。
また、演奏を担当した東京佼成ウインドオーケストラの熱演には心から敬意を表したい。
これだけの環境を整えてもらったのだから、作曲家はそれに応えないといけない。次回のこの作曲賞で、「誰も聴いたことが無い《新しい》音楽」が聴けることを心から期待するものである。
取りあえず、本選出場者と結果を演奏順に。
ホセ=スニョール・オリオラ(スペイン)
「室内交響曲 第1番」(フェネル特別賞)
木村 政巳(日本)
「見えない都市」(第三位、海外審査員特別賞)
バーナビー・ホーリントン(イギリス)
「コン・ブリオ」(第二位)
ジョン・ウィークス(イギリス)
「プロセッション」(第三位)
フェネル特別賞は佼成ウインドの団員の推薦により贈られる賞。
今回の本選出場作は、どれも傾向が異なる作品。どれも一定水準は超えている作品で、改めて日本の「吹奏楽作家」の作品の低質さを痛感する。
オープニングにクリフトン・ウィリアムス「ファンファーレとアレグロ」。第一回ABAオストワルド作曲賞受賞作をここに持ってくるのは、一種の縁起担ぎか。
スニョール・オリオラ「室内交響曲」は、今回のノミネート作品では最も「吹奏楽的」な作品。調性的な響きが時折するのだけれど、その使い方が「あざと過ぎて」浮いていたかも。全体的に音楽の息が短く、何を聴いているのか分からない。また、音が厚過ぎるのか多すぎるのか、混濁した響きが多く、これも音楽的な焦点がぼやける結果に。ワイングラスを指でこすって音を出す、などの効果が「思いつき」に終始してしまうのはヨーロッパの作曲家の特徴なのか。また、「吹奏楽である必然性」がどれ程のものだったのかは疑問。楽曲の完成度としては最も低かったので、順位が付かなかったのは妥当なところ。ただ、演奏していて最もカタルシスを感じられるものだったのかもしれない。それがフェネル賞につながったか。
木村「見えない都市」は、日本交響楽振興財団とか、そういった作曲コンクールでよく聴くような内容。とてもよく書けていて流石だと思うけれども、「どこかで聴いたことがあるような」感は拭えない。随所でのクラリネットのdiv.による響きなど、オーケストラでは出せない吹奏楽独自の表現を引き出そうとしていた箇所があったのはとても好感が持てたけれども、曲全体の造り方は、やはりオーケストラ的な書法から脱しきれていなかったように思う。
休憩を挟んで、ホーリントン「コン・ブリオ」は、吹奏楽団をビッグバンド的に捉えてジャズ・イディオムを用いた作品。解説にあったストラヴィンスキーはあまり感じなかったのだけど、タネジ(解説中ではタナージュと誤訳)やバードウィスルの影はよくちらつく。ちょっと現代の音楽シーンを知ってる人ならば、典型的なイギリスの現代音楽のスタイルだと気付くはず。だから、やはり目新しさは感じられなかった。もしかしたらマーラー作曲賞や2agosto作曲賞といったものと掛けていたのかもしれない。
個人的に、吹奏楽編成をビッグバンド的に扱った「現代音楽」路線というものには可能性を感じられない。フリージャズの奏者などのほうが圧倒的にクオリティの高いものを創れることが分かっているからだ。この路線の作曲家が次世代を担えるのか、と言うと非常に疑問である。
ウィークス「プロセッション」は編成が特徴的。Saxなどを省いた管弦楽の管セクションのみに近いけれども、パートによって奏者数は様々。クラリネットは4人だしトランペットは5人、パートによっては2人だけのものもある。1パート1人のいわゆる「ウインドアンサンブル」様式であり、当然ながら曲調も室内楽的な部分が多く、響きはそれだけ洗練される。この種の作品を聴くといつも思うのだけど、このような編成規定は音楽を整然と管理しやすくなると同時に、室内楽や管弦楽といった既存の演奏媒体に接近することになる。これはいくら高度な内容を表現したところで「吹奏楽《独自》の」音楽表現を獲得するには至らない。
曲の内容としては後半2曲の方が素晴らしかった。しかし、後半2曲は「他の演奏媒体に接近」する内容であったことは確かだ。「吹奏楽」と一言で言うけれども、それは「シンフォニックバンド」なのか「ウインドアンサンブル」なのかは明確にされていない。けれども、「吹奏楽でしか出来ない音楽」とは一体どのような音楽なのだろう?
今回の作曲賞、吹奏楽で「演奏出来る」作品の創出という意味では、近年稀に見る成果を挙げたと言える。しかし、広く「現代の音楽界」で見た場合、どれほどの「新しさ」があったのか。「吹奏楽では聴いたことが無い」ではなく「誰も聴いたことが無い」音楽がこの先生まれていくべきであり、吹奏楽とは「未開拓の分野である」ことをもっと深く掘り下げて考えて行くべきだろう。
そうした意味で、今回が「第一位なし」という結果になったのは、極めて妥当な評価であったと思う。
ちなみに、今回の会場では、普段吹奏楽の演奏会では絶対に姿を見ないような《大家》をたくさん見かけたし、実際に何人かとも話をすることができた。
これには、この作曲賞がこれまで吹奏楽の世界ではなかったような幅広い方面へのアプローチをしていたことが背景にある。日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、各種企業やマスコミ・・・・・ これによって多方面の関心を集め、様々な協賛を取り付けたのはもちろん、実際に足を運ばせる結果に至ったのは大いに賞賛すべきことだろう。
また、演奏を担当した東京佼成ウインドオーケストラの熱演には心から敬意を表したい。
これだけの環境を整えてもらったのだから、作曲家はそれに応えないといけない。次回のこの作曲賞で、「誰も聴いたことが無い《新しい》音楽」が聴けることを心から期待するものである。
第10回「響宴」のプログラムが発表されました。
http://www.ne.jp/asahi/21c/wind-1/10th.html
私の作品「玻璃ぷりずむ」も採り上げて頂けることになりました。
作曲中、こんなことを考えていたのを思い出しました。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/hari.html
そういう曲です。
http://www.ne.jp/asahi/21c/wind-1/10th.html
私の作品「玻璃ぷりずむ」も採り上げて頂けることになりました。
作曲中、こんなことを考えていたのを思い出しました。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/hari.html
そういう曲です。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、吹奏楽コンクール全国大会の大学の部/職場の部/一般の部に行ってきました。
大学の部に関しては、来月号のバンドジャーナルに感想などを書いていますので、そちらをお読み下さい(と、宣伝)。読み方によって色々な捉え方ができる文章になっているのではないかと思います(意味深)。
職場・一般の部について、気になった団体に触れてみたいと思います。
ヤマハ吹奏楽団浜松は、個人的には金賞だと思ったのですが・・・・・自由曲の清水作品は前半から後半への推移が急激過ぎたので「?」と思って作曲者本人に訊いてみたら、やはりカットされているとのこと。全曲を聴いてみたいものです(初演の定期には行けなかった)。
NTT東日本東北は少人数で、技術的にももう少しの頑張りが欲しかったのですが、小山清茂の「おてもやん/もぐら追い」という選曲に心から拍手。
阪急百貨店は、鈴木先生亡きあとが注目されています。日本の洋楽受容史においても重要な、伝統あるバンドですから、今後の活動の充実を願ってやみません。そうした意味でも、今年コンクールの舞台に戻ってきてくれたことは嬉しく思います。
NTT東日本東京は、正直あまり今まで記憶に残っていなかったバンドだったのですが、今年の演奏に感銘を受けました。今年のNTT勢は快挙ですね。賞に関わらず、です。
一般の部は大熱演。正直、どのバンドが金賞でもおかしくない、非常にハイレベルなコンクールでした。日本の吹奏楽のレベルはここまできたのか、と、変な感慨を持ちました。
どのバンドも水準を軽く超える演奏でしたが、そのなかでも特に「痛くないフォルテ」が出せる、つまり、音色のコントロールという概念を持っているバンドが更に上の次元に達していたのではないかと思います。
大津シンフォニックバンドは、その自由曲の圧倒的な迫力が素晴らしかったです。この高昌帥「ディテュランボス」もぜひセッションレコーディングで聴いてみたいですね。
大曲吹奏楽団は独自の解釈が面白かったです。課題曲・自由曲ともに木下牧子作曲、という組み合わせもよい効果となっていたと思います。この自由曲「ゴシック」も全曲をセッションレコーディングで残しておきたい曲ですね。
東京正人吹奏楽団は、課題曲Iはここの演奏が一番しっくりきました。自由曲ブルジョア「ウインド・ブリッツ」は知らない曲でしたけど、初めてでも惹き込まれました。それだけの快演。
横浜ブラスオルケスターは私は金賞だと思ったのですが・・・・・ややサウンドが鋭角的過ぎたのか?でも曲に対してのアプローチとしては間違っていなかったと思うのですが。自由曲では、その高昌帥「陽が昇るとき」を抜粋して再構成した際の完成度の高さに感服したました。こういった点での「楽曲解釈」は評価の対象とならないのは残念です(まぁ、それを審査員に要求するのは酷ですが)。
創価学会関西は壮絶な演奏でした。私の「科戸の鵲巣」は聞いた感じ以上に難しい曲なのですが、実に素晴らしい演奏でした。カットは残念ではあるのですが(コンクールだから仕方がない、というのは百も承知の上で)、それを補って余りある秀演。
後の演奏は、創価関西の演奏直後にホールを出た(創価関西に挨拶に・・・・・実はそれが初対面)ので聴いていません。
〜〜
さて、コンクールも終わり、興味深い吹奏楽の演奏会を幾つか。
そろそろ東京佼成ウインドオーケストラ作曲賞の本選会(11/26)も近づいてきました。
http://www.tkwo.jp/comp/index.html
今後のこの賞の行く末を占う意味でも、第一回目は実に注目です。
〜〜
SHOBIディプロマ・ウインドアンサンブルの演奏会(11/25)
http://www.shobi.ac.jp/wind/schedule/sche4.cgi#60
これもマクミラン「ソウェトの春」の日本初演、マグヌス・リンドベルイ「グラン・デュオ」の改訂版初演が注目です。後者は改定前の版がCDで出ていますので、聴き比べてみるのも面白そうです。
〜〜
国立音楽大学ウインドアンサンブル(ブラスオルヒュスターではないです)の定期演奏会(12/3)も注目です。
http://tokyo.cool.ne.jp/kcm_brass/concert/index.html
岩河三郎「冬山に逝ける若者への祈り」は実際に聴ける機会がほとんどないので、貴重ですね。
また、私としては北爪道夫「フェスタ」と田村文生「スノー・ホワイト」がどのような演奏になるのか(そして微妙に解説も)気になるところです。
〜〜
また、日本現代音楽協会の主催による「吹楽IV」(3/24)のプログラムも発表されています。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list0703.html#P24M1
思うところは一杯あり、多くは語りませんが、もうちょっと何とかならなかったのでしょうかね。
大学の部に関しては、来月号のバンドジャーナルに感想などを書いていますので、そちらをお読み下さい(と、宣伝)。読み方によって色々な捉え方ができる文章になっているのではないかと思います(意味深)。
職場・一般の部について、気になった団体に触れてみたいと思います。
ヤマハ吹奏楽団浜松は、個人的には金賞だと思ったのですが・・・・・自由曲の清水作品は前半から後半への推移が急激過ぎたので「?」と思って作曲者本人に訊いてみたら、やはりカットされているとのこと。全曲を聴いてみたいものです(初演の定期には行けなかった)。
NTT東日本東北は少人数で、技術的にももう少しの頑張りが欲しかったのですが、小山清茂の「おてもやん/もぐら追い」という選曲に心から拍手。
阪急百貨店は、鈴木先生亡きあとが注目されています。日本の洋楽受容史においても重要な、伝統あるバンドですから、今後の活動の充実を願ってやみません。そうした意味でも、今年コンクールの舞台に戻ってきてくれたことは嬉しく思います。
NTT東日本東京は、正直あまり今まで記憶に残っていなかったバンドだったのですが、今年の演奏に感銘を受けました。今年のNTT勢は快挙ですね。賞に関わらず、です。
一般の部は大熱演。正直、どのバンドが金賞でもおかしくない、非常にハイレベルなコンクールでした。日本の吹奏楽のレベルはここまできたのか、と、変な感慨を持ちました。
どのバンドも水準を軽く超える演奏でしたが、そのなかでも特に「痛くないフォルテ」が出せる、つまり、音色のコントロールという概念を持っているバンドが更に上の次元に達していたのではないかと思います。
大津シンフォニックバンドは、その自由曲の圧倒的な迫力が素晴らしかったです。この高昌帥「ディテュランボス」もぜひセッションレコーディングで聴いてみたいですね。
大曲吹奏楽団は独自の解釈が面白かったです。課題曲・自由曲ともに木下牧子作曲、という組み合わせもよい効果となっていたと思います。この自由曲「ゴシック」も全曲をセッションレコーディングで残しておきたい曲ですね。
東京正人吹奏楽団は、課題曲Iはここの演奏が一番しっくりきました。自由曲ブルジョア「ウインド・ブリッツ」は知らない曲でしたけど、初めてでも惹き込まれました。それだけの快演。
横浜ブラスオルケスターは私は金賞だと思ったのですが・・・・・ややサウンドが鋭角的過ぎたのか?でも曲に対してのアプローチとしては間違っていなかったと思うのですが。自由曲では、その高昌帥「陽が昇るとき」を抜粋して再構成した際の完成度の高さに感服したました。こういった点での「楽曲解釈」は評価の対象とならないのは残念です(まぁ、それを審査員に要求するのは酷ですが)。
創価学会関西は壮絶な演奏でした。私の「科戸の鵲巣」は聞いた感じ以上に難しい曲なのですが、実に素晴らしい演奏でした。カットは残念ではあるのですが(コンクールだから仕方がない、というのは百も承知の上で)、それを補って余りある秀演。
後の演奏は、創価関西の演奏直後にホールを出た(創価関西に挨拶に・・・・・実はそれが初対面)ので聴いていません。
〜〜
さて、コンクールも終わり、興味深い吹奏楽の演奏会を幾つか。
そろそろ東京佼成ウインドオーケストラ作曲賞の本選会(11/26)も近づいてきました。
http://www.tkwo.jp/comp/index.html
今後のこの賞の行く末を占う意味でも、第一回目は実に注目です。
〜〜
SHOBIディプロマ・ウインドアンサンブルの演奏会(11/25)
http://www.shobi.ac.jp/wind/schedule/sche4.cgi#60
これもマクミラン「ソウェトの春」の日本初演、マグヌス・リンドベルイ「グラン・デュオ」の改訂版初演が注目です。後者は改定前の版がCDで出ていますので、聴き比べてみるのも面白そうです。
〜〜
国立音楽大学ウインドアンサンブル(ブラスオルヒュスターではないです)の定期演奏会(12/3)も注目です。
http://tokyo.cool.ne.jp/kcm_brass/concert/index.html
岩河三郎「冬山に逝ける若者への祈り」は実際に聴ける機会がほとんどないので、貴重ですね。
また、私としては北爪道夫「フェスタ」と田村文生「スノー・ホワイト」がどのような演奏になるのか(そして微妙に解説も)気になるところです。
〜〜
また、日本現代音楽協会の主催による「吹楽IV」(3/24)のプログラムも発表されています。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list0703.html#P24M1
思うところは一杯あり、多くは語りませんが、もうちょっと何とかならなかったのでしょうかね。
池野成についてはサイトの方でも度々触れたことがあるかと思います。伊福部昭門下の逸材で、主に映画音楽での実績が知られている作曲家です。
2004年に惜しくも亡くなりましたが、その追悼演奏会が行われます。
11月23日 14時開演 第一生命ホール(トリトンスクエア)です。
演奏会の詳細は下記リンクをご参照下さい。
http://www15.ocn.ne.jp/%7Eikenosei/tirasiura.htm
この演奏会で演奏されます「ティンパナータ」は東京吹奏楽団によって初演された、吹奏楽作品(といっても管楽アンサンブルか)です。滅多に聴けない、それでいて生で聴かなければその真の迫力が伝わってこない作品かと思います。この機会にぜひ。
私に20日までにご連絡頂けた方には、2,500円のチケットが1,500円になります。メールにてお問い合わせ下さい。
2004年に惜しくも亡くなりましたが、その追悼演奏会が行われます。
11月23日 14時開演 第一生命ホール(トリトンスクエア)です。
演奏会の詳細は下記リンクをご参照下さい。
http://www15.ocn.ne.jp/%7Eikenosei/tirasiura.htm
この演奏会で演奏されます「ティンパナータ」は東京吹奏楽団によって初演された、吹奏楽作品(といっても管楽アンサンブルか)です。滅多に聴けない、それでいて生で聴かなければその真の迫力が伝わってこない作品かと思います。この機会にぜひ。
私に20日までにご連絡頂けた方には、2,500円のチケットが1,500円になります。メールにてお問い合わせ下さい。
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
46
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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