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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 新年度となりました。なんだか色々なことに追われてブログが放置されておりますが・・・・・
 近況のご報告など。

 この4月から、日本管打・吹奏楽学会の理事、吹奏楽作品研究委員会の一員を務めさせて頂くこととなりました。

 http://www.jas-wind.net/business-committee/organization.html

 どんなことができるのか、まだ分かりませんが、出来ることはやっていきたいと思います。


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 担当させて頂いているNHK-FM「吹奏楽のひびき」は、この4月から放送時間が変更となり、毎週日曜の朝8時15分からの放送となりました。
 これまでは月の最終週は休止でしたが、今度からは原則として休みなしとなります。
 また、再放送枠も出来ました。再放送は同じ週の金曜日、夕方4時30分からです。学校の吹奏楽部関係者の皆様は、毎週の部活のミーティング時に如何でしょうか?
 30分から45分に拡大となりましたので、長い曲もご紹介できるようになり、内容も充実させていきたいと思います。
 皆様からのリクエスト曲も募集開始しましたので、奮ってご応募下さい。リクエストは番組webサイト(最近開設されました)からも受け付けていますが、ハガキでのご応募の方が、エピソードが長く書けます。

 ↓番組webサイト
http://www.nhk.or.jp/classic/hibiki/


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 先日行なわれた「響宴」では、私の作品「谺響する時の峡谷」を演奏して頂きました。
 残念ながら私は聴きに行くことが出来ませんでしたが、神奈川大学さんが素晴らしい演奏をしてくれたと伝え聞いています。
 「生で聴かなければ分からない音楽」を目指したのですが、如何だったでしょうか。会場内、然るべき席(!?)で聴いて下さった方には、たぶん面白い体験をして頂けたのではないでしょうか。
 難易度自体はそれほど高くない曲ですが、とにかく準備が大変な曲でしたので、上演にあたって様々な苦慮をして頂いた響宴事務局と神奈川大学の皆さんに、深く感謝です。


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 その「響宴」の当日、私は佐賀で「吹奏楽のチカラ」というコンサートに出演していました。
 このコンサート、NHK佐賀放送局が企画したもので、佐賀に所縁のある音楽家ということで須川展也さんと私がゲストで招かれ、このイベントのために公募で作られたバンド(10年振りに楽器を吹いた、などの人も多い)の演奏で行なわれました。このコンサートで、私の委嘱新作の「古楠に寄せて —吹奏楽のための頌歌」も初演して頂きました。

 事前に演奏メンバーにお伝えした曲の概要を転載してみます。

 《転載ここから》

 私が幼少を暮らした家のすぐ前には、楠の大樹がありました。
 その大きな洞(うろ)の中でよく遊んだのですが、独特の香りに包まれながら「一体この樹は、どれだけの人を、このように抱いてきたのだろうか」と思ったものです。

 曲は、時を刻むボレロのリズムに載せ、大樹の姿を描写します。
 下から見上げていくその過程のなかに、樹が見続けてきた様々な歴史も感じられるでしょう。

 なお、旋律の歌い始めなど、中心となる「ミ♭→ラ→ソ→ラ」という動機は「佐賀」(S-A-G-A)に由来しています。

 《転載ここまで》

 非常に分かりやすく、聴きやすい曲となりました。
 このコンサートには地元の友人なども聴きにきてくれて、また、バンドのメンバーにも中学・高校の同級生が乗っていたりと、とても思い出深い本番となりました。

 今回のコンサートの様子、およびドキュメンタリーは4月9日の20時00分から20時43分まで、NHK総合テレビで、佐賀県内限定で放送されます。
 また、関連番組として4月11日の11時35分から11時54分で放送される「三つのたまご」というNHKの地方局の活動を紹介する番組で、少し紹介されるそうです。
 この「三つのたまご」という番組では、私も仕事部屋でインタビューを受けたり、作曲してる様子が撮影されたりしていますので、ちょっと映るかも、です。


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 作曲、NHK、大学、レコード芸術と、色々と忙しくさせて頂いています。有り難いことです。今年度も頑張っていきたいと思います。
 サイトやblogは ますます放置かもしれませんが・・・・・
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 12月25日から28日まで大学で冬期講習会、12月29日に新曲を書き上げ、30日にJBAで「自作を語る」という講演をして、という「師走」を終え、無事に年を越そうとしている大晦日です。

 溜まっていた「吹奏楽のひびき」番組の記録も、(ちょっと簡単ではありますが)一通り書き留めておきました。

 新しくはじめた「レコード芸術」月評、まだ対象ディスクの傾向なんかが読み切れないところもあり、距離の取り方を決めかねていますが、せっかくなのでよいものにしていきたいところです。


 とりあえず、書き上がったばかりの新曲「古楠に寄せて —吹奏楽のための頌歌」の初演ご案内でも。

 佐賀県吹奏楽連盟が設立50年ということを記念して、NHK佐賀放送局が企画している「吹奏楽のチカラ」コンサート。

http://www.nhk.or.jp/saga/event/e-det0030.html

 ゲストに須川展也さんをお招きして行なわれる このコンサートは、佐賀県内の吹奏楽愛好家によって結成されたスペシャルバンドによって行なわれます。

 で、佐賀をテーマにした新曲を、ということで、佐賀県育ちの私が一曲書かせて頂くことになりました。
 佐賀の県木である楠を題材にしたこの曲は、時を刻むボレロのリズムに載せて、巨大な洞(うろ)を持つ大樹を、根から頂点まで見上げつつ、樹の眺めてきた歴史を讃えています。

 初演は、3月22日に佐賀市民文化会館で行なわれます。


 で、この日は第13回「響宴」の日でもあります。

http://kyo-en.music.coocan.jp/13th.html

 こちらでは、私の「谺響する時の峡谷」を採り上げて頂けることになっています。
 2群のバンダを使用するこの曲は、準備がとても大変なので、演奏して下さる神奈川大学と、響宴事務局の方に多大なるご迷惑をおかけしてしまっています・・・・・
 空間表現を多用した曲なので、生で聴かないと効果がよく分からないのですが、残念ながら私は佐賀の方に行く予定です。


 他、1月の諸々の〆切や、2月のバンド維新など、既にもりだくさんな予感がしていますが、2010年も頑張っていこうと思いますので、皆様 よろしくお願い致します。

 それでは、よい年をお迎え下さい。
 この一ヶ月くらいで、私の作品を演奏して頂ける演奏会(コンクール含む)のご案内です。


・10月12日(月・祝)

 「ヨコハマ開港150周年祝祭コンサート」
  横浜みなとみらいホール
   開場 14:20、 開演 15:00

 世界的太鼓ドラマー、ヒダノ修一さんのソロ、岩村力さんの指揮、シエナ・ウインド・オーケストラと、市民参加の金管と桶太鼓のバンダ隊、という豪華メンバーで新作2曲を初演して頂きます。

 1曲目「太鼓と吹奏楽のための祝典序曲≪そして時は動き出す≫」は、ヒダノさんをソリストとした11分ほどの協奏的祝典序曲。
 たくさんの和太鼓を組み合わせたものを華麗に操るヒダノさんの勇姿を堪能下さい。その素晴らしいパフォーマンスはYouTubeでも見ることができます。

 2曲目「《邂逅の時》桶太鼓群、金管群と吹奏楽のための」は、横浜市を中心に公募で集められた桶太鼓と金管の総勢100名近くの大バンダ隊(金管は2群)を使った5分ほどの曲。≪そして時は動き出す≫と連作になっていて、続けて聴くと分かるような仕掛けが施してあります。

 このコンサート、第一部はシエナ・ウインドのステージ、第二部はヒダノさん率いる太鼓マスターズのステージ、そして第三部が合同演奏(私の2曲)となっています。
 詳しいプログラムはこちらから。


・10月12日(月・祝)

 「東日本学校吹奏楽大会」
  札幌コンサートホールkitara

 上記コンサートと同じ日なのが残念ですが、いわゆる小編成部門の最上位大会に当たる、このコンクールで、北海道の北見商業高校の皆さんが「閾下の桜樹」を演奏して下さいます。
 北見商業の皆さんは非常に熱心で、練習に私を招いて下さいました。少人数のため編成を満たせず、なおかつ時間の関係でカットをしないといけなかったため、一部「北見商業バージョン」を作成したのはいい思い出です。
 道大会で三位だったため、北見商業高校はフェスティヴァル部門での出場です。さて、どのようなことになるのか、興味深いところです。


・10月18日(日)

 「さいたまファンファーレクラブ・第14回定期演奏会」
  彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
   開演 14:00

 2005年に書かせて頂いたブラスアンサンブル曲「サルムの光」に続いて、新しく2曲を加えて完成させた「ペガスス座三部作」の、全曲初演をして頂きます。
 フラリッシュ「サルムの光」、コラール「マタルの涙」、トッカータ「マルカブの矢」の3曲です。
 演奏会全体の詳細はこちらから。


・10月18日(日)

 「全日本吹奏楽コンクール・職場一般の部」
  名古屋国際会議場

 もはや何の説明もいらない催しですが。
 今年も数多くの団体に、拙作を演奏頂きました。全ての皆様に感謝致します。
 惜しくも全国まで来れなかった団体も多くあったことかと思いますが、それぞれが私の曲を舞台に、様々な思いを交歓して下さったであろうことを、とても有り難く思っています。

 今年の全国大会には、全部で3つの団体が私の作品で進んで下さいました。
 そのうちの2団体が、職場・一般の部での演奏です。

 まず、前半2団体目に登場する相模原市民吹奏楽団さんは、「閾下の桜樹」を演奏して下さいます。
 相模原市吹さんは「響宴」でこの曲が紹介される前に、この曲にご関心頂き、それから熱心に取り組んで下さいました。

 そして、後半4団体目の鏡野吹奏楽団さんは、「星を釣る海」を演奏して下さいます。この曲は、鏡野吹奏楽団さんの委嘱で書かせて頂き、今年の5月に初演して頂きました。


・10月24日(土)

 「全日本吹奏楽コンクール・中学の部」
  普門館

 こちらも同じくコンクール全国大会。
 後半6団体目に登場する湯沢南中学校の皆さんが「科戸の鵲巣」を演奏して下さいます。
 この曲を全国で演奏して頂くのは、今年が4年目なのですね。皆様に感謝です。


・11月3日(火・祝)

 「日本管楽合奏コンテスト」
  文京シビックホール

 日本管打・吹奏楽学会主催による大イベント。今年の全国大会・高等学校B部門で、作新学院の皆さんが「閾下の桜樹」を演奏して下さいます。
 作新学院の皆さんは、吹奏楽連盟のコンクールでも「閾下の桜樹」を自由曲として演奏して下さいました。
 ちなみに、元々なかったティンパニ、アルトクラリネット、ハープのパートを加えた演奏ですが、これらのパートは私が四条畷学園高校さんの依頼で書き加えたものです。
 5月16日に行なわれた、鏡野吹奏楽団さんの第32回定期演奏会で、新作「星を釣る海」を初演して頂きました。
 指揮は、客演でみえられていた福本信太郎さん。

 本番は、とても素晴らしい演奏をして下さいました。心から感謝です。

 クラスター満載の現代的な作品だった割には、お客さんの高校生に大人気。若い子たちの方が、感受性が豊かなようです。

 そのうち、曲解説をサイトに載せたいと思います。

 帰りの飛行機の中で見た、雨雲と雨雲の狭間を渡る虹が、とても美しかったのが印象的でした。
 この曲の今後の、幸先であるといいのですが。


 ちなみに、演奏会全体も、とても楽しめる内容で、純粋に一聴衆として楽しませて頂きました。


 この演奏会の前日、5月15日に、もう1つ別の曲(14人編成の吹奏楽曲)も完成しているのですが、これについては また後日。
 本日発売のバンドジャーナルの付録楽譜は、私の編曲によるバッハ「平均律クラヴィーア曲集 第二巻」からg-mollのプレリュードとフーガです。

 バッハはとても勉強になるので、ぜひ多くのバンドに取り組んで頂きたいな、と思っています。フーガには簡単なアナリーゼ的要素も盛り込んでいますので。
 また、私が普段 講評などによく書く「音色の変化」「立体感」という2点を、特に意識してもらうためのエチュード的内容にもなっています。

 難易度はやや高めかもしれませんが、頑張れば中学生でも演奏可能だと思います。
 時間は6分半程度なので、コンクールB部門の曲としてもちょうどいいかな、なんて内心では思っていたりして。


 付録楽譜についているQRコードを携帯で読めば、プレリュードだけですが参考音源(打ち込み)を無料で聴くことができます。
 が、この音源、音に間違いがあります(泣) 楽譜は正しい音になってます。

 どうか、演奏してみて下さい。そして音を私に下さい(笑)
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HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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