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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 この一週間、大学入試でした。私のやることは、受験生を後ろの方からボ〜っと眺めているだけなので労力のいる仕事ではないのですが、何せ長丁場なのがしんどかったです(和声がソプラノ2時間・バス2時間の合計4時間、創作課題が4時間、それぞれ部屋に閉じ込められて課題を解く)。何よりも朝早いのが辛い!土曜日に至っては朝8:30集合(と、普通の会社勤めの人たちは「何が大変なのか」と思いそうですが)。4月、優秀な学生が集まってくれることを期待します。

 〜〜

 今日の話題は前々回「のすたるじ〜」の続き・・・・・にしたかったのですが、急遽話題変更。
 「バンドパワー」さんのコラムでガレリア・ウインドオーケストラの第二回定期についてレポートして頂いてあります。
http://www.bandpower.net/report01/2005/02/01gwo/01.html
大変褒めて頂いて恐縮なのですが、すみません、いささか過大評価です (;^_^A

 実は、あの選曲は私ではありません(アンコールのうちのヒンデミットは私の推薦ですが)。私のところに意見が求められたときには、既に「第一部が行進曲」で「第二部が変奏曲」さらに「アンコールに両方の要素の曲」という基本方針と、それぞれにおける演奏曲は決定されていました(セントアンソニーは変更になりましたが、パガニーニになったのも私の意見ではなく前段階での候補曲)。私がやったことは、曲順を決め、勝手にそこからコンセプトを「後付け」し、面白くなるようにコメントを付加し、さらに解説で補強した、という程度に過ぎません。もしコンセプトが先に決まっていたのだったら、課題曲はもっと分散できるように「中間的な」存在のマーチや両極端のマーチ(例えば民族色の強いマーチや軍楽隊関係のマーチ、クロスバイマーチなど)を私だったら混ぜていた、はず。選曲がいい、と思ったのでしたら、それは私ではなく音楽監督である小久保さんの功績です。また、「課題曲をバラバラに配する」という考えも小久保さんの発案です。「どうバラバラに配するか」を考えたのは私ですが。
 ちなみに次回の第三回も私の選曲・コンセプトではありません。「一組・二組」を核に据える演奏会にするにしても、私だったら「英国吹奏楽の系譜」なんて対照性のつけにくいテーマ設定はしないでしょう。私が第三回のために現時点でやったことは、候補曲を数曲挙げたことと、二部構成の取り方の例を考えてみた(あくまでも提案の域)だけです。結果としてどんな曲が演奏曲となるかは知らないし、私が決めることでもない。私のやることは、「提示されたもの」を「より面白く聴かせられるように味付けする」だけです。(だからこそ、「どう味付けするか乞う御期待」ではある。今考えている「一組・二組」の扱い方は、これまでにない画期的なものだと自負しています。)

 ガレリアは「私のバンド」ではありません。、私は「協力者」として参加しているに過ぎません。私は団員ではなく、部外者です。だから、裁量を超えて基本方針に口を出さないし、運営の仕方に助言(提案)こそすれ決定を強いたりはしない。ガレリアは団員の皆さんによる自主運営のバンドなのだから、「レジデンス」が大きくバンドの性格を変えてしまうような事はしてはいけないのです。私は、決定された事項に対し、助言・意見をし、よりよい形で実行されるのを助けるだけです。私は、求められたときに自分の考えを提案するだけ。それを採用するかどうか、などは音楽監督である小久保さんと、団員の皆さんの権限です。「私には何もできませんが」とは、ガレリアの練習に伺ったときに私が言った言葉です。

 基本的に、私はガレリア以外のどんなバンドでも、「いい」と思った活動に対して協力を惜しまないつもりです。求められれば、いくらでも・何度でも微力を尽くしたいと思っています。逆に、求められなければあまり口は出しません。部外者の言動によってバンドの意思を超えた活動を強いた結果、バンドの崩壊を招いてしまうことだけは、忌避しなければならないからです。
 また、「部外者の行動」の影となってしまって「バンドの活動」に対する外からの評価がされないことも避けなければいけません。今ままでの二回の演奏会にしても、評価されるべきは、まずはバンド全体であることは強調しておきたいところです。(だから、第四回を別として、私が舞台に上がって解説をする、なんてことは絶対にありえない)

 私は「馴れ合い」は嫌いです。どんなに親しい・付き合いの長いバンド(または個人)でも、いいと思えなかった企画に対しては非常に消極的です。個人的な付き合いは別としても、音楽的な付き合いをするに当たっては常にドライな関係でいたいものです。そういう「厳しさ」というのは、プロ・アマを問わずに吹奏楽全体(もしかすると音楽業界全体?)に欠けていることではないでしょうか。
 ちなみに、ガレリアの活動が(様々な側面で)順調になったら、私はレジデンス・コンポーザーを誰か他の有力な作曲家に代わってもらうつもりです。そうやって様々な「思想」をバンドに入れていかなければ、この制度の意味はあまりないのです。音楽界全体を見渡せ、なおかつこのバンドのこともよく考えてくれる作曲家が参加してくれ、ガレリアがより一層「galleria」となってくれることを願います。もっとも、「まだまだ」、なのですが。


 〜〜

 なんとか無伴奏男声合唱組曲を完成させました。今回は(も?)大苦戦。この「産みの苦しみ」(笑)は忘れないうちに「作曲ノオト」に書いておかねば・・・・・
 しかし、次の締め切りがもう間近。大丈夫なのか?間に合うのか?(汗)
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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