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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 クラシック好きなら知らない物はいないであろう音楽之友社の月刊誌に「レコード芸術」というものがあります。

 メインとなる「新譜月評」は、一ヶ月以内に発売されたCDを、各部門2人の評者がそれぞれ「推薦/準推薦/無印」を独断で格付けし、「共に推薦」を「特薦盤」、「片方のみ推薦で他方が準推薦」を「準特薦盤」とするもの。

 これまでレコ芸において吹奏楽CDというのは扱いづらいものだったらしく、時には器楽曲、時には管弦楽曲と扱いが一定ではありませんでした。

 が、2010年1月号(本日発売)から吹奏楽(管打楽器)部門を新設することになったそうです。
 その担当を、私と佐伯茂樹さんがすることになりました。

 「鑑賞物としての吹奏楽」という視座の確立のために、頑張っていきたいと思います。


 ちなみに、1月号に掲載されるのは

・ダッチ・マスターズ組曲 飯森範親/大阪市音楽団

・オオサカンライブ・コレクション in WASBE

・ドライヴII 〜寺田由美パーカッションアンサンブル

 以上の3枚です。


 「吹奏楽のひびき」の記録のほう、更新が滞っていてすみません・・・・・
 ちょっと忙しすぎて・・・・・
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 8日に東京佼成ウインドオーケストラ作曲賞を聴いてきました。

 ファイナリストは、

 平野達也(日本)
  吹奏楽のための「ノットゥルノ」

 ブライアン・ハーマン(カナダ)
  ダイアレクティクス・フォア・ウインドアンサンブル

 稲森安太己(日本)
  吹奏楽のための「グランド・アラベスク」

 フランシスコ・ザカレス・フォルト(スペイン)
  デ・カウシス

 山内雅弘(日本)
  宙のとき〜吹奏楽のための〜

 の5作。


 審査員は、

 湯浅譲二(委員長)
 ダグラス・ボストック(招待審査委員)
 姜碩煕(招待審査委員)
 石田一志
 北爪道夫
 西村朗
 松下功


 結果は下記の通り。

1位 山内 作品
2位 フォルト 作品
3位 稲森 作品

 <フェネル特別賞>(佼成の団員の投票で決まる)
  フォルト 作品

 <審査員会特別賞>
  平野 作品


 詳細はバンドジャーナルに書くので、そちらをご参照下さい。
 この一ヶ月くらいで、私の作品を演奏して頂ける演奏会(コンクール含む)のご案内です。


・10月12日(月・祝)

 「ヨコハマ開港150周年祝祭コンサート」
  横浜みなとみらいホール
   開場 14:20、 開演 15:00

 世界的太鼓ドラマー、ヒダノ修一さんのソロ、岩村力さんの指揮、シエナ・ウインド・オーケストラと、市民参加の金管と桶太鼓のバンダ隊、という豪華メンバーで新作2曲を初演して頂きます。

 1曲目「太鼓と吹奏楽のための祝典序曲≪そして時は動き出す≫」は、ヒダノさんをソリストとした11分ほどの協奏的祝典序曲。
 たくさんの和太鼓を組み合わせたものを華麗に操るヒダノさんの勇姿を堪能下さい。その素晴らしいパフォーマンスはYouTubeでも見ることができます。

 2曲目「《邂逅の時》桶太鼓群、金管群と吹奏楽のための」は、横浜市を中心に公募で集められた桶太鼓と金管の総勢100名近くの大バンダ隊(金管は2群)を使った5分ほどの曲。≪そして時は動き出す≫と連作になっていて、続けて聴くと分かるような仕掛けが施してあります。

 このコンサート、第一部はシエナ・ウインドのステージ、第二部はヒダノさん率いる太鼓マスターズのステージ、そして第三部が合同演奏(私の2曲)となっています。
 詳しいプログラムはこちらから。


・10月12日(月・祝)

 「東日本学校吹奏楽大会」
  札幌コンサートホールkitara

 上記コンサートと同じ日なのが残念ですが、いわゆる小編成部門の最上位大会に当たる、このコンクールで、北海道の北見商業高校の皆さんが「閾下の桜樹」を演奏して下さいます。
 北見商業の皆さんは非常に熱心で、練習に私を招いて下さいました。少人数のため編成を満たせず、なおかつ時間の関係でカットをしないといけなかったため、一部「北見商業バージョン」を作成したのはいい思い出です。
 道大会で三位だったため、北見商業高校はフェスティヴァル部門での出場です。さて、どのようなことになるのか、興味深いところです。


・10月18日(日)

 「さいたまファンファーレクラブ・第14回定期演奏会」
  彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
   開演 14:00

 2005年に書かせて頂いたブラスアンサンブル曲「サルムの光」に続いて、新しく2曲を加えて完成させた「ペガスス座三部作」の、全曲初演をして頂きます。
 フラリッシュ「サルムの光」、コラール「マタルの涙」、トッカータ「マルカブの矢」の3曲です。
 演奏会全体の詳細はこちらから。


・10月18日(日)

 「全日本吹奏楽コンクール・職場一般の部」
  名古屋国際会議場

 もはや何の説明もいらない催しですが。
 今年も数多くの団体に、拙作を演奏頂きました。全ての皆様に感謝致します。
 惜しくも全国まで来れなかった団体も多くあったことかと思いますが、それぞれが私の曲を舞台に、様々な思いを交歓して下さったであろうことを、とても有り難く思っています。

 今年の全国大会には、全部で3つの団体が私の作品で進んで下さいました。
 そのうちの2団体が、職場・一般の部での演奏です。

 まず、前半2団体目に登場する相模原市民吹奏楽団さんは、「閾下の桜樹」を演奏して下さいます。
 相模原市吹さんは「響宴」でこの曲が紹介される前に、この曲にご関心頂き、それから熱心に取り組んで下さいました。

 そして、後半4団体目の鏡野吹奏楽団さんは、「星を釣る海」を演奏して下さいます。この曲は、鏡野吹奏楽団さんの委嘱で書かせて頂き、今年の5月に初演して頂きました。


・10月24日(土)

 「全日本吹奏楽コンクール・中学の部」
  普門館

 こちらも同じくコンクール全国大会。
 後半6団体目に登場する湯沢南中学校の皆さんが「科戸の鵲巣」を演奏して下さいます。
 この曲を全国で演奏して頂くのは、今年が4年目なのですね。皆様に感謝です。


・11月3日(火・祝)

 「日本管楽合奏コンテスト」
  文京シビックホール

 日本管打・吹奏楽学会主催による大イベント。今年の全国大会・高等学校B部門で、作新学院の皆さんが「閾下の桜樹」を演奏して下さいます。
 作新学院の皆さんは、吹奏楽連盟のコンクールでも「閾下の桜樹」を自由曲として演奏して下さいました。
 ちなみに、元々なかったティンパニ、アルトクラリネット、ハープのパートを加えた演奏ですが、これらのパートは私が四条畷学園高校さんの依頼で書き加えたものです。
 来年3月に、このようなイベントがあります。

http://www.nhk.or.jp/saga/event/e-det0030.html

 佐賀県吹奏楽連盟が50周年ということで、一般公募の吹奏楽団を結成して記念演奏会をするのだそうです。

 それに合わせて佐賀出身ということで、私が一曲書かせて頂く運びになりました。
 (生まれは長崎なのですけど、まぁ、育ちが佐賀なので。武雄市出身とありますが、嬉野で過ごした期間の方が長いのです)

 ゲストは須川さん(佐賀県生まれですが、こちらは育ちは浜松)。別に新曲はコンチェルトではありません。

 今月末がメンバー募集の〆切になっています。佐賀県内在住の18歳以上の方、ぜひご参加下さい!
 MOSTLY CLASSIC(モーストリークラシック/産経新聞社)の9月号は、「ブラスの力」と題して、吹奏楽の特集が組まれています。

 その内容は、次の通り。

・池辺晋一郎:巻頭言
・佐渡 裕 :僕が吹奏楽を振る理由
・佐伯 茂樹:栄光の管楽器アンサンブル
・樋口 幸広:吹奏楽の新潮流
・堀江 昭朗:金管楽器のスタープレーヤーたち
・須川 展也:サクソフォンのカリスマ
・富樫 鉄火:吹奏楽の楽器と編成
・佐伯 茂樹:吹奏楽の歴史
・建部 知弘:スーザとリード 2人の巨人
・中橋 愛生:ブラスを知り、ブラスを楽しむための16の厳選ディスク
・松本 学 :ウィーン・フィルとヤマハの管楽器
・ オケマンが語る「出発点は吹奏楽」
・渡辺謙太郎:オーケストラコンサートで聴くブラス
・富樫 鉄火:全日本吹奏楽コンクールとは
・ 高校野球とブラス
・中沢 けい:エッセー 沈む夕日の音
・吉村 渓 :ボーダレス・ブラス
・ メディアに踊るブラス
・ ブラスの現在


 私もCD紹介のコーナーを書かせて頂きました。
 以下、私の持ち分に限定してのお話。

 16枚のうち、8枚が「クラシック・ファンに聴かせたい吹奏楽のCD」、残り8枚が「吹奏楽ファン(というか、吹奏楽しか聴かない人)に聴かせたい吹奏楽のCD」という内容になっています。
 枚数も、一枚当たりの字数も指定だったため、16枚のセレクトは迷いましたが、なんとか面白いラインアップになったのではないでしょうか。

 「クラシック・ファンに聴かせたい」となったら、「吹いたことが無い人向け」(=青春の想い出効果でつまらない曲が名曲になる、ということと無縁)の曲になるわけで、どうしたものかと。でも、「スイソウガク」してる曲も紹介しないと、この特集の意義が無くなっちゃうわけで。

 「吹奏楽ファンに聴かせたい」は、そもそも「モーストリー」を読んでいるような人に「吹奏楽しか聴かない」人はいないわけで(笑)
 つまり、選者(私)の選定傾向がどういうものなのか、ということを推し量る材料として機能する方が大きいのではないかなぁ、と。
 まぁ、ちょっと捻ったセレクトになったと思います。


 どちらかと言えば、「これまで吹奏楽なんて聴いたことないけど、まずどれを聴けばいいのかな」という人向けの内容にしてみました。
 他の記事が「誰が、どんなことを書くのか」ほとんど知らなかったので、「たぶんこんなのがあるんだろうな」ということを推測して書いたのですが、ドンピシャにはまってて、ちょっと笑っちゃいました。


 最新号は、モーストリーのサイトで、ちょっとだけ見ることができます。
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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