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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 こんな時間になってしまいました・・・・・
 とりあえず、頼まれていた文章系の仕事は急ぎの物は全部終わらせてしまったので、とりあえずこれで一区切り。作曲のほうに専念することにします。今月中に完成させたいのですが、どうだろう、難しいかなぁ・・・・・ とりあえず、3〜4日のうちに全体のラフスケッチを創って、それから細部のスケッチ、リアリゼーション、とやって、パート譜を作るのに3日かかるとして・・・・・ひぃ。今月は響宴もあるし、他にも出席する会合が何個か予定されているので、どうなのかなぁ、というところです。とりあえず現時点で1分近くは出来ているのですが、協奏曲なのにまだソロが出てきてない(笑)。でも、これから先はソロ吹きっぱなしの予定。そうなるとバンドはあんまり吠えないから、書くのは楽なのだろうか・・・・・ とりあえず出来ている部分(序奏部)は、とにかく音譜が複雑で大変でした・・・・・


 で、その文章系のお仕事。
 一つは某吹奏楽サイトに頼まれて書いた演奏会レポート。blogに書いた内容と比べてニンヤリして下さい(笑) あちこちで「範囲を限定する」言葉遣いをしていることに注目して下さい。というか、汲んで下さい。(爆)

 もう一つ。ガレリアウインドの第四回定期における作品公募の要項の発表。うちのサイトにも掲載しています。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/galleria-4th.html
 色々な仕掛けがしてある公募内容ですので、ぜひ多くの方に要項を読んで頂ければ、と願っています。皆様、宣伝にご協力お願いします m(_ _)m
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 今日はガレリアWOの打ち合わせ。20時から始めて喫茶店を追い出されるまで話し合い、明日までに必要な書類に載せる文章を、私の家ででっち上げ(笑)、0時位に終了。

 とりあえず、第三回定期の曲を大筋で決める。楽譜が手に入らない可能性のある曲が含まれているので、第二候補まで一応考える。第一候補が手に入ればいいのだけど・・・・・ 全部揃えば、結構面白い演奏会になるんじゃないかな、と思います。第二回定期が変化球なら、今回はかなりの直球。だけど内角高めギリギリを狙う、みたいな(笑)。「英国吹奏楽の系譜」というテーマの「系譜」というのが、どういう視点による「系譜」なのかがポイント、か。ラストの曲がかなりの大曲なので、今回は演奏曲数は少なめ。でも、「一組」「二組」は組曲だから、全部に解説つけると大変そう。しかし、今更「周知の事」を書いてもしょうがないわけで、そこらへんはサラッと触れる程度に流して、他の人が書かないようなことを書くようにしよう、と、今のうちから解説書きの算段。 ・・・・・アンコールはアレにするんですか?(爆)

 他、第四回定期(私の企画)のための作品公募の要項について調整。あとはちょこっと手直しすれば発表できる見込み。20日までには発表しますので、作曲関係の皆様、ふるってご参加願います m(_ _)m おそらく、前代未聞の公募内容。


 キングレコードのマーチCD、取りあえず「コンサートマーチ」を買ってみました。と、その直後に電話があって、見本盤が手配できたので送ってくれる、とのこと。あら、今回は早いのね。焦らなければよかった(笑)
 複数枚購入特典のおまけCDの件、社のほうに問い合わせてみたところ、「確実に行う」とのこと。ただ、どのようにして応募を受け付けるか、という方法について決まらないまま発売日を迎えてしまったため、何のアナウンスもされないまま店頭に並んでしまったのだとか。う〜ん、どうやってアナウンスするつもりなのでしょう・・・・・ 取りあえず、応募方法などが分かりましたら、少なくとも私のサイトでは紹介するつもりです。
 で、この10枚の収録曲一覧は、「NAPP関連商品」の中に置いています(Excel データ)ので、ご活用下さい。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/napp_cd.html
 明日は拙作 Concert[0] March "Syntax Errors" の収録されたCDの発売日です。
 ネット上の通販サイトの予約取り扱いの時点では、なぜか私の曲が収録曲リストから抜けていた(シンコーペーテッドマーチ「明日に向かって」が二曲扱いで間違えて店舗配布資料に記載されていたらしい)ので、内心ハラハラしていたのですが、ちゃんと収録されています。HMVのサイトでは、きちんと入っていることが確認できます(笑)
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1583382
 ジャケットは右の写真の通り。

 同時発売の「スポーツ・マーチ・ベスト」に収録されている「World Football Anthem」という曲。実は地味に私のアレンジだったりします。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1583387
 この曲、かつては「FIFA ANTHEM」という名前で知られていた曲で、最近はこの呼称でないといけなくなったらしいです。この音源は、2002年にキングレコードから発売された「NATIONAL ANTHEM OF THE WORLD 2002」というCD(KICS 940)と同じものです。今にして思えば、この「FIFA ANTHEM」(旧題)の録音がきっかけで陸上自衛隊中央音楽隊から編曲、更には新曲の委嘱をして頂けました。私にとっては思い出深い音源。正月に泣きそうになりながら1〜2日でアレンジしたことも感慨深い・・・・・

 この「○○・マーチ・ベスト」というCDは10枚同時発売でして、全体の選曲に関わらせて頂きました。その収録曲および作曲者等の一覧は数日内に私のサイトに掲載したいと思います。 ちなみに、このCDは何枚か買うとおまけディスクが貰えるようになる、らしいです。そのディスクの内容は、結局どうなったか知りません(笑) 「ここらへんの曲がいいんじゃないか」という提案はしましたが、最終的にどの曲になったのか・・・・・ それらは、全てかつてキングレコードから発売されたマーチのシリーズCD(15組)に収録されていたもので、今回の新シリーズに収録されなかったものです。

 と、この文章を書いている時点で私の手元にはまだCDの現物はありません。サンプルCDは発売後半年近く経ってから送られてくる(すごいときには送られてこないことも!)、というのはよくあることなのです。だから、私は明日コンサート・マーチ編だけでもイソイソと買いに行きたいと思います。
 ご存知の方も多いと思いますが、尾高賞に望月京「クラウド・ナイン」が選ばれたそうです。昨年の「ミュージック・トゥモロー」には行けなくて、演奏はラジオでしか聴いていなかったので、もう一度聴ける機会ができたのは嬉しいです。あの曲は生で聴かないと分からない、と専らの評判でしたし。
 ところで、最新号のバンドジャーナルにJBA・下谷作曲賞の案内が出ていますが、その「賞の説明」として『「尾高賞」「芥川作曲賞」などに当たる』と書いてあります。となると、課題曲公募の朝日作曲賞は、「日本音コン」か「武満賞」か、はたまた「日本交響楽振興財団作曲賞」か・・・・・朝日賞が下谷賞より権威(というより影響力)があることを考えると、「尾高賞」は厳しいのでは・・・・・とくだらない揶揄を考えてみたり。
 周知のように下谷賞は今回から制度が変わり、昨年演奏された作品を音源と楽譜で審査し、受賞者には賞金と同時に新作の委嘱がなされる、ということになるそうです。とすると、「芥川作曲賞」が一番近いかな?新制度にした結果がどうなるのか、今後が注目ですね。

 さて、今日は東京佼成WOの第84回定期演奏会を聴きに行ってきました。今回はヨーロッパの人気作曲家の作品で構成された演奏会。
 個人的には、どうもヨーロッパの吹奏楽作曲家の作品は好きになれないんですね。部分部分を見るととても効果的だしドラマティックに鳴るので、それはそれで面白いと思うのですが、全体を聴くと、その各場面の連続性に非常に疑問が残ります。場面展開の必然性に欠けるというか、構成力に乏しいというか、ぶっちゃけ「思いつきで書いてるんじゃないか」感が非常に強い。今回、ヴァンデルローストの冒頭で独奏のオフステージでの開始は必然性が感じられなかったし、他のチェザリーニにしてもフェランにしても曲だけでは(ライナーがなければ)音楽的な転換の必然性が不明なままだろうし、意図を伝える為に使う音響が露骨すぎてBGMっぽい展開にしかならない。個々の場面の作り方にしても、破滅や闘いの描写に現代(っぽい)語法を使い、頂点で止めてコラールで締める、というのは安直じゃないのか?渾沌を描くために「渾沌とした書法」をしてしまったら、それは「破滅」ではなく「支離滅裂」にしかならないと思います。どうやって統制をとり、どこへ「持っていくか」をもうちょっと考えるべきではないか、と思った次第。現代語法での静かな表現、ってのも聴いてみたいですし。
 そんな中で、グレグソン「フェスティーヴォ」はソナタ形式を遵守しつつも、短いファンファーレとして効果的に鳴らすという目的を達成している点で、他の曲よりも際立って聴こえました。ここらへんはノーザンカレッジの学長は伊達じゃない、ということろですね。
 チェザリーニの「ブルー・ホライズン」はテープを使った形での演奏は初めて聴きました。人気のある曲なので言いにくいですが、言わせて頂きましょう。これって、ホヴァネス「そして神は大いなる鯨を創り賜うた」じゃないですか?私、チェザリーニは「コンヴァージェンツ」とか書いていた頃が一番光っていたように思います・・・・・
 ヴァンデルローストの世界初演となるバスクラリネット協奏曲「感傷的3章」。今日はこれを目当てに行きました。私だったらこの題材で書けと言われたら、果てしなく途方に暮れます(笑)。この編成でやはり一番気になるのは「独奏は聴こえるのか?」ということ。そこは、オーケストレーションが巧みなヴァンデルローストなのだから、きっと上手く書いているのだろう、と興味津々。ちょうど似たような音域の楽器のための協奏曲を書いてることだし、参考に・・・・・と企んだ次第。で、PAが用意されたときはガックシ。それは反則だよ・・・・・でも、実際にはマイクにはあまり音は通していないらしく、アンプリファイ感はほとんどなく、ほぼ生音に近い音だったので、あれは気休め程度の補強だったのかもしれません。確かにバンドの抑え方と、鳴らすべき場所での鳴らし方は、ツボを心得た熟達の技で流石。ヴァンデルローストの近作に見られる「なんちゃってゲンダイオンガク」的書法は正直感心しないのですが、今回の曲ではそれはほとんど見られず、ヴァンデルローストの一番「いい」部分を聴けたのではないかと思います。二楽章の終盤なんかは、とても興味深い響きがしていました。 それにしても佼成は以前にも「コントラバス協奏曲」とか委嘱していましたが、この手のチャレンジャブルな協奏曲が好きなのでしょうかね?四月に演奏するのは松下功「三味線協奏曲」だそうですし。
 最後はフェランの交響曲第二番「キリストの受難」。実はこれまでに全曲版を聴いた事がなく、今回初めて聴きました。これまではコンクールで抜粋版を聴いただけで、それでは「???」な曲だったので・・・・・先にも書いた通り、ライナーを読まなければ展開の必然性が不明な点が多いのですが、逆にライナーを読みながらだと実に描写的に書かれていて「字幕付きで聴きたい」と思わせる曲だと感じました。とにかく劇的に・圧倒的に鳴る曲。つなぎはともかく、各場面の閉じ方には色々な趣向が凝らしてあってオーケストレーション上の興味をひきました。
 総じて、ヨーロッパの作曲家は劇的に部分を創ることには長けているけど、構成力がないんだな〜、という認識を新たにした演奏会でした。
 ちなみに私、ボストックの指揮、かなり好みです。

 今日は、よく会う方、久しぶりに会う方、初めて会う方、と多くの方に会えたのが収穫でした(いつも紹介してくれるTさん、ありがとうございます!)。あと、芸劇であると、楽でいいです(笑)
 昨日・今日と、キングレコードの「吹奏楽による伊福部昭」(仮)の編集に参加。先月に陸上自衛隊中央音楽隊で録音したやつです。曲は「吉志舞」「交響譚詩」「シンフォニア・タプカーラ」「SF交響ファンタジー第1番」の4曲。「吉志舞」は「黒船以来」に収録した東京音大によるものとかなり印象が違うので、その違いをお楽しみに。発売は4月だそうです。

 〜〜

 前々々回「のすたるじ〜」の続き。

 iPodに入れる前にはiTuneに放り込むわけで、その際に色々と情報を入力します。私は外国の作曲家の場合はタイトルや作曲者名は原語で書き、さらに作曲者名の後には生没年も書くようにしています。
 そのデータを見る為にCDのインナー解説を引っ張りだすのですが、色々なCDでデータの重複があることに気づきます。この場合の重複というのは「書いてないこと」の事です。同じ曲に対する解説の場合、まぁ、同じ人が書いている場合に同じ内容になっていることは普通だと思うのですが、違う人が書いている場合でも、データ的なものの揃い方というのがどのCDでもほぼ一致しているのです。
 思うに、まだインターネットというものもなかった当時、基本データの情報源というのは限られていました。吹奏楽の作曲家のように文献に登場する機会がほぼ無い上に、ほとんどが直接交流を持っている人が(まだ)少なかったアメリカの作曲家。秋山紀夫先生のような現地に馴染みの深い人ならいいのですが、そうではない人物が解説を書こうと思った場合、既存のCD(もしくはレコード、か)の解説に頼らざるを得なかったわけです。そうなると、当然不明な点というのは不明なままにしておかざるを得ないのですね。そうなると、執筆者による解説の違いをつけようとすると、データ以外の部分では「感想文」と「演奏のポイント」ということになってしまう。他のジャンルに比べて一種独特な「吹奏楽CDの解説」のスタイルは、こうして確立されていったのかもしれない、と思ったわけです。
 逆に言うと、今は誰でも頑張ればある程度の基礎的データを収集することができる。こうなると一昔前のCD解説のような文章は、極端な話、誰でも書けちゃうわけですね。現実に、私のようなペーペーが解説を書いてることがあるわけですし。こうなると、解説書きを本業にしている人たちは、大変です。今まで求められていたのが「基礎的データを収集する能力」だったのが、いまや「基礎的データを使える能力」に変化するわけですから。

 と、そんな堅い話を考えたきっかけになったのは、エド・ハックビー。どのCDを見ても生年が記載されていなかったのです。で、実はネットで検索してみても、かなり調べてある某研究機関の吹奏楽データですら「生年不明」になっていたりする。他のサイトから、おそらく1948年生まれだろう、ということは分かったのですが、イマイチ確証が持てなかったり。今度、ハックビーの作品集でも買ってこようかな。中学の頃にやたらと吹かされた「アクラメーションズ」の音源が家になかったし(やっぱりノスタルジアを引きずっている私)。
 そういえば、作曲者名や原題を調べようとすると、他にも気になることがありますね。例えばJ.プロイアー(James D. Playhar)の「スー族の旋律による変奏曲(Variations on a Sioux Melody)」。この曲は割と日本ではメジャーな曲、ですよね?(って、今の若い人は知らないか) googleで「タイトル+作曲者名」で検索すると、日本語では71件ヒットします。ところが、英語では24件しかヒットしません。日本のほうがヒット数が多いんですね。もっとも、コンクールの記録がヒットすることが多いので一概に「検索結果=知名度」としていいものではないと思いますが、「evergreen」(by SONY)と言われている割には本国ではそれほどの扱いではない、らしい。昔は今ほど海外からの曲の輸入が激しくなかったので、たまたま持ち帰られた作品が有り難がられて、日本では「名曲」と祭り上げられてしまっただけなのかもしれません。(もしくは企業の戦略に踊らされただけなのか) そう考えると、いわゆる「名曲」が本当にアメリカでも「名曲」なのか(だったのか)、実は疑わしいのかもしれません。私はアメリカのスクールバンド事情には全くと言っていいほど疎いのですが、日本で「基本中の基本」と言われることまであるコウディルの「バンドのための民話」なんかが、もしかしたらアメリカでは誰も知らないような曲だったらどうしよう・・・・・とか思ったりします。(ちなみに試しに検索をかけてみたら、「バン民」は確かにアメリカでの知名度も非常に高いらしく、一安心)

 なんだかんだ書きましたが、「のすたるじあ」に浸るには、その曲が(音楽的に)いい曲かどうかや、知名度が高いものなのか、なんてことはあまり関係がないことだったりします。大きな要因はその曲自体にではなく、それが「いつ、どんな形で個人と関わったか」なのですから。
 そうした「郷愁」に浸りたくて、懐かしい曲を聴くのも、いいではありませんか。ええ、私だってたまには昔やった曲を聴きたくなりますよ。ただ、何度でも書くけれど「好きな曲」と「いい曲」は違う、ということ。「好きだから」という理由だけで「名曲」としてはいけません。
 と言う事で、長いことJ.スピアーズの「New River組曲」の音源を探しているのですけど、見つからない・・・・・バーンハウスのデモ音源のテープしかないのですかね・・・・・?あれ、CDで手に入らないのかなぁ・・・・・

 〜〜

 写真は、分かる人には分かる(笑)
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
47
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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