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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 今日は吹奏楽コンクール関西大会一般の部。拙作「セマンティック・エラー」を自由曲にして下さった龍谷シンフォニックバンドの出番です。

 さて、結果は

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「審査対象外」

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!?


 誰も予想だにしなかったこの結果。現場からのメールでは一体何が起きたのか把握できなかったのですが・・・・・
 どうも、府大会と支部大会で指揮者が違っていたことが問題となったそうで。これまでにもそういう例は全国的に一杯あったと思うのだけど、話を聞くにどうやら今年から新しく出来た規定なのだそうで。(支部ルール?) いや、当事者でも当地者でもないので人づてに聞いただけなので確かなことは言えないのですが。
 現場からの実況(もちろん休憩時)レポートでは力演だったそうで、それだけに残念。しかし、バンドの皆さんが楽しんで演奏して下さったのだったら、それで満足。たくさんのメンバーが集まるバンドの全員があのタイプの曲を好きかどうかは難しいところですが。
 少なくとも、私は楽しかった。バンドの皆様、ありがとうございました!
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 「サルムの光」、難航中。短いながらに意外と長さがあり、中途半端にならないように、と考えると案外まとまらない・・・・・という初めてのケース(泣)
 そろそろ解説の方の締め切りもヤバくなってきたので、頭を冷やす意味もこめて今日からは2〜3日そちらに専念することに。ごめんなさいS野さん m(_ _)m こっちは書き始めると早いんだけどなぁ・・・・・


 昨日、銀座のヤマハによる機会があったので久し振りに物色。
 先日福島に行った折に練習で初めてスコアを見た有名曲の音源を探す。この曲、なんとなくコンクールとかで抜粋を聴いただけで「ふ〜ん」と思ってただけだったのですが、スコアをパッと見て仰天、詳しく読んでみて感嘆。ちょっと聴いただけだといかにも一般受けしそうな要素を並べてあるだけだし、事実そのような側面は否定できないのだけど、その「並べ方」もしくは「内部の組み方」に一癖あって面白い。抜群の演奏効果の向こう側にあるもの、というのを考えさせられて、とにかく全曲聴いてみないと、と思って購入。こういう曲(というか要素)を中学生や高校生に無意識のうちに植え付けていくってのは凄いですよ。やっぱり作曲の「目的」ってのは一杯あると思います。その問題意識を持っているかどうか、という作曲家側の問題。

 もう一曲、藤掛廣幸「パストラル・ファンタジー」の入ったCDがあったので購入。この曲はマンドリンオーケストラの中では人気の曲(吹奏楽に編曲する、という話もあったんだっけ?)。聴いてみたら、確かにいい。最後がフォルテシモで終わるのはなぜ、という気もしなくはないけど、「マンドリンオケである必然性」というのはビシビシ感じる。マンドリンオケの作曲の世界って、吹奏楽の作曲の世界よりも深刻な問題を抱えていると思うけど、その中で藤掛作品が抜群の人気を誇っているのは分かるような気がする。

 やはり、皆が演奏したい曲、そしてそれが継続される曲には、それなりの理由があると思うんですよ。
 とにかく考えなきゃ。最近、考えることが浅くなってるような気がして、自戒しなければ。


 ちなみに、自分のサイトで宣伝しておきながら見に行かなかった「炎のジプシーブラス」のDVDも購入。夏休み中に見ることを宿題にしよう。
今日は吹奏楽コンクール京都府大会一般の部。
ついさっきの審査発表によると、私に新曲を委嘱して自由曲にして下さった龍谷シンフォニックバンドは、無事に代表権を獲得したそうです。よかった〜。曲のせいで先に進めなかったらどうしよう、とハラハラしてました(笑)

若林先生、団員の皆様、ありがとうございました!全国まで期待しています(笑)
次は8月21日の関西大会だそうです。
「セマンティック・エラー」の追加分の打楽器ソリを昨晩作り終わったので、今日からはファンファーレの作曲に入ることに。結局、タイトルは

  ブラス・アンサンブルのためのフラリッシュ「サルムの光」

 に決定。全部で10名によるブラス・アンサンブルのための小品。

 で、今回からfinale2005で作成することに。長年の苦労だった「連符の桁(数字括弧)」が改善されている、との話だったので、待望のヴァージョンアップ。ちょっといぢってみたところ、だいぶ頭がよくはなっているものの、まだ完璧ではない様子。「八分休符+四分音符」という三連符では、相変わらず四分音符寄りの括弧が短い。スペーシングをフォントではなくEDUで計算してくれればいいのに・・・・・でも、それ以外の点は改善されているので、かなり楽になるのは間違いなさそう。
 「セマンティック」作成中に発生した「旧バージョンへ関連付けされる」という謎の現象(古いバージョンで作ったファイルをダブルクリックで開くと発生する)は相変わらず発生するものの、どうやら2005は初期設定は旧バージョンと別に作っているらしく、うっかり発生させてしまってもダメージはなし。解消、とまではいかないものの、気分的にはかなり楽に。
 これで、あとは「点線タイ」と「装飾音(連桁の場合)のスラッシュ」が簡単にできるようになればいいのになぁ、と思ってみたり。

 で、実際に作曲に使うには、もう一段階踏まないといけない、のかな。というのは、アーティキュレーションの位置設定などが、旧バージョンのライブラリを使っても微妙にズレてしまうっぽい。これを機に、一回ライブラリを作り直さないといけないか。でも、まぁ、一回作れば今後二年間は有効に使えるだろうし、とりあえず基本的なものだけ作っておけば、後は他の曲を作るうちにライブラリも増えてくるでしょう。そういう意味でも、今回は短いファンファーレでよかった、と思う次第。

 そんなこんなで、この土日は初期設定のようなもので費やすことになりました。あと一週間で完成できるのかな?
 先日、三鷹市芸術文化センター「風のホール」で私の新作「風に寄せて」の初演がありました。合唱曲を音にするのは初めてだったので、私もドキドキしながらの演奏会。
 初演はなかなかよかったと思います。練習の時は正直、ディナミクスレンジの幅の狭さが気になっていたのですが、本番ではかなり幅のある演奏でよかったと思います。ほか、全ての面で本番の演奏が一番よかったですね。あちこちにソロのある曲なのですが、なかなかチャレンジャブルな(笑)音域設定の、お世辞にも簡単とは言えないソロを、本番では歌い切ってくれていました。ソリスト各位に感謝。

 曲としては三和音を基調として、様々な特殊唱法も時折交える、というもの。得てして現代音楽的な世界に馴れていない人たちに歌ってもらう、ひいては現代音楽的な世界に興味を持ってもらうにはどうしたらいいか。そういうことを考えながら書いた曲でした。
 「現代音楽は聴衆を無視している」というのは全くの出鱈目であると思うのですが、確実に言えるのは、多くの現代作品は「アマチュアの奏者を無視している」ということ。高度な技術を要する特殊な奏法というのは、演奏する機会をアマチュアから奪ってしまうものになりかねない、というのはあまり問題にされないことです。しかし、この種の音楽への興味を誘うには、実は聴いてみるよりはやってみることのほうが近道だったりするわけです。もっとも、技術的制限が音楽的内容に影響を及ぼしてしまってはいけないのですが。
 で、今回はそれほど難しくない範囲で特殊な奏法や拍子、リズム、不確定性などを取り入れつつも、要所要所は三和音で収める、という作品にしてみたわけです。もっとも、三和音の連続、とは言っても、その連結は特殊なものではあったのですが・・・・・ ともかく、「入門編」としてはよい作品に仕上がったかな、と自賛しています。団員の皆さんも全員ではないと思いますが、この種の音楽を気に入って頂けたようで、嬉しかったです。
 「アマチュアでできる現代音楽」を開拓していかないと、音楽界を支える底辺は存在しえない。そのことを強く考えた今回の演奏会でした。

 合唱を書く、ということに関しては、とにかく「日本語の処理」の問題を私なりに考えてみました。日本語のイントネーションに則して音の上行・下行を処理する、というのは基本なわけです。しかし、既存の合唱曲を見てみると、コラール的な部分になると上声部は確かにそのルールを遵守しているのですが、バスがそれに反行するために、その声部ではイントネーションが崩壊している、というものが少なくありません。全声部において自然であること。これが今回の課題でした。
 終わってみて強く感じたのは、日本語での合唱曲(それも無伴奏)で、「アレグロを書く」ことの難しさでしょうか。むやみな単語の反復は避けないといけないのは勿論ですし、器楽的な感覚で書くと、どうも上手くいかないんですね。ここらへんは今後の研究課題になりそうです。

 そのうち、また合唱曲を書いてみるのも面白そうだな、と思いました。まだまだやってみたいこと、ありますし。

 蛇足ながら、合唱の打ち上げには初めて参加しましたが、吹奏楽と違った雰囲気で面白かったです(笑) そうか、「らいちゃり」(Ride the Chariot)、ね。いつでもどこでも合奏ができる、というのは、最大の強みなのかもしれません。
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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