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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 私はいつも曲を作るときは先にタイトルを決めてしまいます。
 で、今度書く曲はブラスアンサンブルのための1〜2分ほどのファンファーレなのですけど、例によってタイトルだけ決めちゃいました。

 「サルムの光」(Light to the Salm)

 って言います。
 あとで「 」の前、または後ろにもう一文(○○のためのファンファーレ、みたいなものを)付記すると思いますが、そっちは未定。
 相変わらず意味が分からない(笑)かもしれませんが、 委嘱団体である「さいたまファンファーレクラブ」を知っている人には、もしかしたら分かる、かも。

 10月2日に、彩の国さいたま芸術劇場小ホールで初演予定です。
 早いとこ原稿をあげて作曲にかからないとね。今回はアルトホルンとか入ってたりするので、色々と考えてみないと。
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 昨日の朝7時に、新曲 Concert[o] Piece "Semantic Errors" の楽譜を発送しました。いやはや、最後のほうは二日合わせて睡眠時間5時間くらい、という修羅場でした。基本のスコアデータ自体は6月9日に完成したのですが、レイアウト修正やパート譜作成に恐ろしく手間取り、こんな結果に。パート譜のお手伝いをお願いしたS君まで巻き込んで、半死人が出来上がってました (^_^);;

 こんなに手間取ったのには、幾つか理由がありまして・・・・・

 まずは、作曲自体の難航。度々書いていた通り、この曲は「Syntax Errors」の改作だったのですが、基がマーチなだけに、基本となる構成要素が「グイグイと無理矢理推進させられる拍節感が背景にある」ことを前提に書かれているので、なかなか《通常の》楽曲にするには、主題労作に耐えられなかったりします。まぁ、ここらへんは「どう処理するか」を考えつけばクリアされることだったので、走り出したら大した問題ではなくなったのですが、前作ったときから感覚を切り替えるのに苦労しました。

 次に、絶対的な作業時間の不足。私は昨年から大学に研究員として勤めさせて頂いてます。昨年は平日に一日休みがあったので自分の仕事の時間があったのですが、今年は土日以外毎日出勤しています。すると、どうしても時間が足りないんですね。空いた時間に自分の仕事をさせてもらったりもしてますが、音大だけに周囲の音が結構気になったりします。 この一ヶ月の間に、2〜3の(数、覚えてない)原稿の執筆もしてましたし。 とりあえず、先月発売されたというAKGのノイズキャンセラー付きヘッドフォンが評判いいらしいので欲しいです。でも、これ品薄なんですよね。

 上記二つの理由は致し方ないことですし必要な事だからいいのですが、Finaleの謎のエラー、これにはまいりました。「Semantic Errors」は「Syntax Errors」と共通性が極めて高いので、元のファイルをそのまま転用したのですが、「Syntax Errors」はFinaleの2003で作られていました。で、私が今使っているのは2004cです。通常、古いヴァージョンで作ったファイルを開くと自動で最新のヴァージョンで開いてくれるはずなのですが、何故か「2004b」で開かれてしまいます。この現象は2004cで開いて保存し直しても継続し、ファイルの関連づけをし直しても、アクセス権を修復したりしても、とにかくダメ。
 2004bで開くと何が困るか、というと、ヴァージョン違いが立ち上がると、初期設定が破壊されてしまうこと。特に高速ステップ入力に付随するスペーシングやレイアウト更新、拍数チェックや新規小節云々、といった諸々の設定を全てやり直さないといけない。他、色々なプログラム・オプションの項目の設定が変更されたことに気づかないと、かなり痛いことになります。また、2004bと2004cでは変形図形の処理の仕方に違いがあるため、フレックススラーの情報がとても変なことになる。うっかり2004bで開いた状態で保存なんかしてしまった日には、途方に暮れるしかありません。トリルの音などの入力で使っているTGツール(バンドルされているものではなく、シェアウェアで追加インストールするもの)のオーサライズは初期化されなかったのは不幸中の幸い。
 他、なぜか和音の状態でのタイが、全ての音符のタイが同じ向きになってしまう、という謎の状態になってしまっていて、これを直すのもかなりの手間。特に、これが段をまたいでしまったら、トホホです。どうしても大変だったので、今回ホルンのパート譜は1stと2nd、3rdと4thがそれぞれ一段に同時収録されている、ちょっと見づらい楽譜のまま発送してしまいました。今からホルンだけは追加でパート譜を作り直そうかな・・・・・
 全くもって、原因不明。いくらコンピュータのエラーをタイトルに関した曲だからって、こんなことにならなくても、いいぢゃん。O音大のT橋先生の「Macは生き物だからね〜」という言葉が頭の中で響きまくってました(笑)


 ということで、何とか完成しました。割といい感じの曲になったのではないかな、と思います。
 これからガレリアと東京佼成の演奏会の解説原稿も書かないと。ガレリアの第四回でやる予定の戸○○雄作品のパート譜も作らないといけないし。作曲の予定も、年内にあと3曲。でも、作曲は「La Decouverte du Feu」や「Semancitc Errors」よりはラク、かな。
 でも、少し仕事の量を減らさないといけないかな、と考えてます。ちょっと一曲にかけられる時間が少な過ぎです。
 といいつつ、今日はこれから、次の作曲の打ち合わせに出かけてきます・・・・・

 ということで、ボチボチとサイトおよびブログの更新を再開していきたいと思ってますので、よろしくお願い致します!
 とある中学校よりコンクール自由曲用に委嘱されていた編曲作品を書き上げる。正確にはパート譜を作っていないのだけど、取りあえずもう進めないことに。
 というのも、実はこの曲、権利関係が大変なことでも有名な作品。許諾は大丈夫そうなのだけど、正式に下りるまでにもう少しかかりそうなため、今年のコンクールでは見送ることになりそうなのだと(と、昨日連絡が入った)。なので、今年は別の曲をやって、これは来年に廻すらしい。だから、現段階ではスコアのみで十分、だろう。finale打ちなのでパート譜は必要とされれば二日あればできるし。
 この曲、原曲はわざとチープな響きになるように、奇妙な楽器編成で、音の配置も鳴りにくいようにしてある(そうすることによって、ある別の目的を果たしている)。でも、それじゃコンクールでは圧倒的に不利(笑) でも、曲は依頼者の指定。 悩んだ末に、逆に派手になるように手を加えて(ついでにタイトルにも手を加えて)、その意図を逆照射することに。結果として原曲にはない音がたくさん書いてあって、ドラマティックに鳴ります。鳴れば鳴るほど虚しさを感じる、まさにコンクールの虚構を描いた編曲です(笑)
 書いた楽譜はなるべくなら早く音で聴きたいのだけど、しょうがない。 ちなみに、今年の課題曲に合わせてギリギリの尺で書いているので、来年に廻すと絶対にタイムオーバーになる。カットできるポイントはあるので出来なくはないのだけど、折角全部オーケストレーションも工夫したので、切りたくはないのだけどなぁ・・・・・

 あれこれ言っているヒマはなく、次の曲を書かないといけない。これもコンクール自由曲として頼まれているもの。こちらは一般バンドなので、さらに早めにあげないと申し訳ない。できれば今月中にまとめあげたいもの。
 こちらは、Concert[o] March "Syntax Errors"の改作、というのを条件にされていたのだけど・・・・・ かなり前からどうしようか、と考えていたのだけど、悩みまくり。「シンタックス」のように様々な要素を一気に詰め込んで炸裂させる曲想というのは、あの長さ・あのテンポだから可能だったこと。これを7分超の作品にするのは、ちょっと不可能に近い。仮に出来たとしても、あのテンションを7分も聴かされた日には、やるほうも聴くほうもグダグダになること間違い無し。ぶっちゃけ、「シンタックス」を拡大するのは、無理。それだけあの曲の構成は強固なのです。
 でも、何とかなる方法を思いついたので、それでいくことにしました。タイトルに助けられましたね。そう、「シンタックス」ときたから、当然次は「セマンティック」になるわけです。ここにヒントがあった。
 しかし、こうなると「シンタックス」の原曲をそのまま使える部分というのは、1/4といったところ。6分以上、新しく書く事になるので、もうこれは事実上「改作」ではなく「新作」の作曲になります。しかも、いつもは音響的作品を中心に書いているので、全く違う傾向の作曲を強いられる今回の曲は、筆の進みも悪いでしょう。残された時間で、これは過酷。今月はもう徹夜の連続が確定。
 ということで、この新作 Concert[o] Piece "Semantic Errors" が完成するまでの、あと三週間(だよね?)、blogの更新は無し、だと思います。ご承知置き下さい。
 昨日、拙作《La Decouverte du Feu》(火の発見)の初演が、ミュゼ・ダール吹奏楽団の定期演奏会で行われました。ご来場頂いた方々、ありがとうございました。

 初演自体は、まぁ、いろいろありました (;^_^A よくあることです。外囿さんは本当に熱心に取り組んで下さいましたし、ミュゼはよく健闘してくれたと思います。事実、リハーサルは素晴らしい演奏でした。毎回、錚々たるゲストを演奏会に呼ぶ、というその意欲をまず高く評価したいですね。

 今回一番感じたのは、《吹奏楽伴奏の》協奏曲を書くことの難しさ、でしょうか。一般的な吹奏楽団の場合、ソリストを入れての練習というのは2回ほど、多くても3回といった程度が限界だと思います。ただでさえ抽象的な世界の私の曲の場合、曲の進行の核となるソロがないと、本当に手掛かりが全く無い状況での練習を強いられることになってしまいます。これはとても怖い上に、プレイヤーのフラストレーションも溜まる。
 吹奏楽との協奏曲の場合は、ソロがなくてもある程度曲の全体像が見え、練習が可能な曲にする必要があるのかもしれません。(一度でも演奏されて参考音源ができればいいのかもしれませんが)プロオケが演奏するような協奏曲とはまた違った難しさが、そこにはあります。次回への課題です。

 この《La Decouverte du Feu》、「マグリットの三枚の絵」と題した三連作の一曲目(協奏曲の第一楽章)でした。残りの2曲も書かないといけませんが、とりあえず演奏の予定はなし(笑) だから作曲の予定も、まだありません。書かないといけないものを全て書いてから、ということになるので、早くても来年でしょうか。演奏の予定が入れば、また話は違うのでしょうけれども。残りの二枚の絵は《Le Temps Menacant》(HrpとCbを準ソリストにした室内楽的楽章!)《Les Idees de l'Acrobate》(超絶プレスト・笑)と決まっているのですが・・・・・

 なんか、今年はユーフォの年になってます。この後にもユーフォによる室内楽の作曲なども予定されていて、今年だけで3人のユーフォ奏者(全てプロ)に3曲書くことになりそうです。

 ちなみに画像は、《La Decouverte du Feu》のソロの楽譜の一部です。
 拙作「シンタックス・エラー」は、実は「ポセイ丼」という「どんぶり」だということが判明しました(笑)
http://coral-b.tea-nifty.com/ver2/2005/04/post_c69d.html

 そんな問題作(?)ですが、実に恵まれた育ち方をしてくれた曲でもあります。非公式ながら一番最初に音にして頂いたのは、東京佼成ウインドオーケストラですし、その後には陸上自衛隊中央音楽隊によってレコーディングして頂きCDデビューしちゃった、という、何とも贅沢な作品。
 で、この曲の舞台初演がもうすぐ行われます。やって下さるのは龍谷大学のOBバンドである「龍谷シンフォニックバンド」。指揮は若林先生。う〜ん、これまた贅沢。フルートパートをよく見てみると、おや、何とも贅沢なことに・・・・・(乗る、んですよね?)
 実に残念なことに大学の関係で立ち会うことは叶わないのですが、お近くの方、ぜひ聴きにきて下さい!
 4月17日 17:30〜 京都市 東部文化会館 、です。

 また、5月1日には長崎市民吹奏楽団もやって下さるそうです。
http://ncsb.squares.net/hiroba/concert/2005regul.html

 今のところ、私の作品の中ではこの曲が一番人気のようです(笑)
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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