中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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この一週間、大学入試でした。私のやることは、受験生を後ろの方からボ〜っと眺めているだけなので労力のいる仕事ではないのですが、何せ長丁場なのがしんどかったです(和声がソプラノ2時間・バス2時間の合計4時間、創作課題が4時間、それぞれ部屋に閉じ込められて課題を解く)。何よりも朝早いのが辛い!土曜日に至っては朝8:30集合(と、普通の会社勤めの人たちは「何が大変なのか」と思いそうですが)。4月、優秀な学生が集まってくれることを期待します。
〜〜
今日の話題は前々回「のすたるじ〜」の続き・・・・・にしたかったのですが、急遽話題変更。
「バンドパワー」さんのコラムでガレリア・ウインドオーケストラの第二回定期についてレポートして頂いてあります。
http://www.bandpower.net/report01/2005/02/01gwo/01.html
大変褒めて頂いて恐縮なのですが、すみません、いささか過大評価です (;^_^A
実は、あの選曲は私ではありません(アンコールのうちのヒンデミットは私の推薦ですが)。私のところに意見が求められたときには、既に「第一部が行進曲」で「第二部が変奏曲」さらに「アンコールに両方の要素の曲」という基本方針と、それぞれにおける演奏曲は決定されていました(セントアンソニーは変更になりましたが、パガニーニになったのも私の意見ではなく前段階での候補曲)。私がやったことは、曲順を決め、勝手にそこからコンセプトを「後付け」し、面白くなるようにコメントを付加し、さらに解説で補強した、という程度に過ぎません。もしコンセプトが先に決まっていたのだったら、課題曲はもっと分散できるように「中間的な」存在のマーチや両極端のマーチ(例えば民族色の強いマーチや軍楽隊関係のマーチ、クロスバイマーチなど)を私だったら混ぜていた、はず。選曲がいい、と思ったのでしたら、それは私ではなく音楽監督である小久保さんの功績です。また、「課題曲をバラバラに配する」という考えも小久保さんの発案です。「どうバラバラに配するか」を考えたのは私ですが。
ちなみに次回の第三回も私の選曲・コンセプトではありません。「一組・二組」を核に据える演奏会にするにしても、私だったら「英国吹奏楽の系譜」なんて対照性のつけにくいテーマ設定はしないでしょう。私が第三回のために現時点でやったことは、候補曲を数曲挙げたことと、二部構成の取り方の例を考えてみた(あくまでも提案の域)だけです。結果としてどんな曲が演奏曲となるかは知らないし、私が決めることでもない。私のやることは、「提示されたもの」を「より面白く聴かせられるように味付けする」だけです。(だからこそ、「どう味付けするか乞う御期待」ではある。今考えている「一組・二組」の扱い方は、これまでにない画期的なものだと自負しています。)
ガレリアは「私のバンド」ではありません。、私は「協力者」として参加しているに過ぎません。私は団員ではなく、部外者です。だから、裁量を超えて基本方針に口を出さないし、運営の仕方に助言(提案)こそすれ決定を強いたりはしない。ガレリアは団員の皆さんによる自主運営のバンドなのだから、「レジデンス」が大きくバンドの性格を変えてしまうような事はしてはいけないのです。私は、決定された事項に対し、助言・意見をし、よりよい形で実行されるのを助けるだけです。私は、求められたときに自分の考えを提案するだけ。それを採用するかどうか、などは音楽監督である小久保さんと、団員の皆さんの権限です。「私には何もできませんが」とは、ガレリアの練習に伺ったときに私が言った言葉です。
基本的に、私はガレリア以外のどんなバンドでも、「いい」と思った活動に対して協力を惜しまないつもりです。求められれば、いくらでも・何度でも微力を尽くしたいと思っています。逆に、求められなければあまり口は出しません。部外者の言動によってバンドの意思を超えた活動を強いた結果、バンドの崩壊を招いてしまうことだけは、忌避しなければならないからです。
また、「部外者の行動」の影となってしまって「バンドの活動」に対する外からの評価がされないことも避けなければいけません。今ままでの二回の演奏会にしても、評価されるべきは、まずはバンド全体であることは強調しておきたいところです。(だから、第四回を別として、私が舞台に上がって解説をする、なんてことは絶対にありえない)
私は「馴れ合い」は嫌いです。どんなに親しい・付き合いの長いバンド(または個人)でも、いいと思えなかった企画に対しては非常に消極的です。個人的な付き合いは別としても、音楽的な付き合いをするに当たっては常にドライな関係でいたいものです。そういう「厳しさ」というのは、プロ・アマを問わずに吹奏楽全体(もしかすると音楽業界全体?)に欠けていることではないでしょうか。
ちなみに、ガレリアの活動が(様々な側面で)順調になったら、私はレジデンス・コンポーザーを誰か他の有力な作曲家に代わってもらうつもりです。そうやって様々な「思想」をバンドに入れていかなければ、この制度の意味はあまりないのです。音楽界全体を見渡せ、なおかつこのバンドのこともよく考えてくれる作曲家が参加してくれ、ガレリアがより一層「galleria」となってくれることを願います。もっとも、「まだまだ」、なのですが。
〜〜
なんとか無伴奏男声合唱組曲を完成させました。今回は(も?)大苦戦。この「産みの苦しみ」(笑)は忘れないうちに「作曲ノオト」に書いておかねば・・・・・
しかし、次の締め切りがもう間近。大丈夫なのか?間に合うのか?(汗)
〜〜
今日の話題は前々回「のすたるじ〜」の続き・・・・・にしたかったのですが、急遽話題変更。
「バンドパワー」さんのコラムでガレリア・ウインドオーケストラの第二回定期についてレポートして頂いてあります。
http://www.bandpower.net/report01/2005/02/01gwo/01.html
大変褒めて頂いて恐縮なのですが、すみません、いささか過大評価です (;^_^A
実は、あの選曲は私ではありません(アンコールのうちのヒンデミットは私の推薦ですが)。私のところに意見が求められたときには、既に「第一部が行進曲」で「第二部が変奏曲」さらに「アンコールに両方の要素の曲」という基本方針と、それぞれにおける演奏曲は決定されていました(セントアンソニーは変更になりましたが、パガニーニになったのも私の意見ではなく前段階での候補曲)。私がやったことは、曲順を決め、勝手にそこからコンセプトを「後付け」し、面白くなるようにコメントを付加し、さらに解説で補強した、という程度に過ぎません。もしコンセプトが先に決まっていたのだったら、課題曲はもっと分散できるように「中間的な」存在のマーチや両極端のマーチ(例えば民族色の強いマーチや軍楽隊関係のマーチ、クロスバイマーチなど)を私だったら混ぜていた、はず。選曲がいい、と思ったのでしたら、それは私ではなく音楽監督である小久保さんの功績です。また、「課題曲をバラバラに配する」という考えも小久保さんの発案です。「どうバラバラに配するか」を考えたのは私ですが。
ちなみに次回の第三回も私の選曲・コンセプトではありません。「一組・二組」を核に据える演奏会にするにしても、私だったら「英国吹奏楽の系譜」なんて対照性のつけにくいテーマ設定はしないでしょう。私が第三回のために現時点でやったことは、候補曲を数曲挙げたことと、二部構成の取り方の例を考えてみた(あくまでも提案の域)だけです。結果としてどんな曲が演奏曲となるかは知らないし、私が決めることでもない。私のやることは、「提示されたもの」を「より面白く聴かせられるように味付けする」だけです。(だからこそ、「どう味付けするか乞う御期待」ではある。今考えている「一組・二組」の扱い方は、これまでにない画期的なものだと自負しています。)
ガレリアは「私のバンド」ではありません。、私は「協力者」として参加しているに過ぎません。私は団員ではなく、部外者です。だから、裁量を超えて基本方針に口を出さないし、運営の仕方に助言(提案)こそすれ決定を強いたりはしない。ガレリアは団員の皆さんによる自主運営のバンドなのだから、「レジデンス」が大きくバンドの性格を変えてしまうような事はしてはいけないのです。私は、決定された事項に対し、助言・意見をし、よりよい形で実行されるのを助けるだけです。私は、求められたときに自分の考えを提案するだけ。それを採用するかどうか、などは音楽監督である小久保さんと、団員の皆さんの権限です。「私には何もできませんが」とは、ガレリアの練習に伺ったときに私が言った言葉です。
基本的に、私はガレリア以外のどんなバンドでも、「いい」と思った活動に対して協力を惜しまないつもりです。求められれば、いくらでも・何度でも微力を尽くしたいと思っています。逆に、求められなければあまり口は出しません。部外者の言動によってバンドの意思を超えた活動を強いた結果、バンドの崩壊を招いてしまうことだけは、忌避しなければならないからです。
また、「部外者の行動」の影となってしまって「バンドの活動」に対する外からの評価がされないことも避けなければいけません。今ままでの二回の演奏会にしても、評価されるべきは、まずはバンド全体であることは強調しておきたいところです。(だから、第四回を別として、私が舞台に上がって解説をする、なんてことは絶対にありえない)
私は「馴れ合い」は嫌いです。どんなに親しい・付き合いの長いバンド(または個人)でも、いいと思えなかった企画に対しては非常に消極的です。個人的な付き合いは別としても、音楽的な付き合いをするに当たっては常にドライな関係でいたいものです。そういう「厳しさ」というのは、プロ・アマを問わずに吹奏楽全体(もしかすると音楽業界全体?)に欠けていることではないでしょうか。
ちなみに、ガレリアの活動が(様々な側面で)順調になったら、私はレジデンス・コンポーザーを誰か他の有力な作曲家に代わってもらうつもりです。そうやって様々な「思想」をバンドに入れていかなければ、この制度の意味はあまりないのです。音楽界全体を見渡せ、なおかつこのバンドのこともよく考えてくれる作曲家が参加してくれ、ガレリアがより一層「galleria」となってくれることを願います。もっとも、「まだまだ」、なのですが。
〜〜
なんとか無伴奏男声合唱組曲を完成させました。今回は(も?)大苦戦。この「産みの苦しみ」(笑)は忘れないうちに「作曲ノオト」に書いておかねば・・・・・
しかし、次の締め切りがもう間近。大丈夫なのか?間に合うのか?(汗)
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前回の続き、ではなくて、演奏会の情報。
カーゲルの「フィナーレ」は、もしかすると今年の11月16日に都内で演奏されるかもしれない・・・・・と軽く触れておいて、他の注目はというと、アミューズウィンドオーケストラの第9回定期演奏会。
この演奏会、なんと西村朗「巫楽」が演奏されるのだとか。まさかアマチュアでこの曲をやってしまうバンドがあるとは・・・・・いやいや、恐れ入ります。この曲はPic、Es Cl、Sop Sax(ソプラニーノも含む)などの超高音域な楽器が多数あることで、強烈なヒシギが発生する曲です。この辺りはCDには収録できない周波数域が大きな効果を生むので、生で聴かないとその威力は分からないところがあるんですね。入場無料とのことですので、ぜひ聴きにいきたいところです。残念ながら私は大学入試の日なので、行けないのですが・・・・・
ちなみに、「アジア」にテーマを設定したこの演奏会、他の曲もなかなか魅力的です。演奏会の詳細は下記の通り。
2月19日(土) 開場 13:00 、開演 13:30
所沢市民文化センター「ミューズ」アークホール
入場無料
《プログラム》
夏田鐘甲/吹奏楽のためのファンタジー
小山清茂/琴瑟
西村朗/巫楽
伊藤康英/台湾狂詩曲
櫛田てつ之扶/舞楽?
真島俊夫/百済伝説による交響組曲「神門物語」
もう一つ。
北海道教育大学函館校吹奏楽団といえば、渡部謙一率いる吹奏楽部で、昨年の吹奏楽コンクール全国大会で伊左治直「南蛮回路」を演奏したことで、話題になったバンドです。そのウィンター・コンサート(北海道だと3月でも冬なのですね)では、原町第二中学校が昨年初演して一部で注目を集めた伊左治直「夕焼けリバースJB急行 〜ハイドン・ヴァリエーション・メタモルフォーゼ」が演奏されます。
また、一番の注目は、渡部・伊左治・国塩の三氏による鼎談が予定されていること。個性派のお三方が「21世紀の吹奏楽の方向性は…」というテーマで何を喋るのか、興味深いところです。
3月6日(日) 函館市芸術ホールにて。
詳しくはこちらで。
http://www.geocities.jp/hue_brass/pc.html
さてさて、先週「引き受けるかどうか迷ってる」と書いていた新曲委嘱の話、結局引き受けさせて頂くことにしました。某アマチュア一般バンドの委嘱なのですが、珍しいことに協奏曲(という程の曲の規模ではないけれど)です。私はいつも「演奏者の実力のちょっと斜め上を狙って書く」人なのですが、今回ばかりは独奏者が独奏者なだけに「斜め上」がどこなのか皆目見当がつかない(笑) いやはや、これは初めての経験です。
ちなみに、例によってタイトルだけは先に決めてありまして、今回は「La Decouverte du Feu」というタイトルにしました。このタイトル(フランス語、これがポイント)だけで、勘のいい人はどんな曲になるか分かるかもしれませんが・・・・・
しかし、今回の一件で、「セマンティックス・エラー」を頼んでくれたバンドにはご迷惑をお掛けしてしまうことになり、本当に申し訳ない限りです。できるだけ早くなんとかしようとは思っているのですが・・・・・ でも実は、この「La Decouverte du Feu」の独奏者と私、そして「セマンティックス・エラー」を頼んでくれたバンドの主宰は、今年の夏に同じ演奏会で顔を合わせるかもしれないのです。それも考えると、今回は無理してでも引き受けたのは賢明だったのかもしれません。あとは、私ができるだけ早く仕事をして、できるだけ多方面に迷惑をかけないようにしなければ・・・・・ 入試後の大学が始まるまでの春休み期間が、勝負です。
カーゲルの「フィナーレ」は、もしかすると今年の11月16日に都内で演奏されるかもしれない・・・・・と軽く触れておいて、他の注目はというと、アミューズウィンドオーケストラの第9回定期演奏会。
この演奏会、なんと西村朗「巫楽」が演奏されるのだとか。まさかアマチュアでこの曲をやってしまうバンドがあるとは・・・・・いやいや、恐れ入ります。この曲はPic、Es Cl、Sop Sax(ソプラニーノも含む)などの超高音域な楽器が多数あることで、強烈なヒシギが発生する曲です。この辺りはCDには収録できない周波数域が大きな効果を生むので、生で聴かないとその威力は分からないところがあるんですね。入場無料とのことですので、ぜひ聴きにいきたいところです。残念ながら私は大学入試の日なので、行けないのですが・・・・・
ちなみに、「アジア」にテーマを設定したこの演奏会、他の曲もなかなか魅力的です。演奏会の詳細は下記の通り。
2月19日(土) 開場 13:00 、開演 13:30
所沢市民文化センター「ミューズ」アークホール
入場無料
《プログラム》
夏田鐘甲/吹奏楽のためのファンタジー
小山清茂/琴瑟
西村朗/巫楽
伊藤康英/台湾狂詩曲
櫛田てつ之扶/舞楽?
真島俊夫/百済伝説による交響組曲「神門物語」
もう一つ。
北海道教育大学函館校吹奏楽団といえば、渡部謙一率いる吹奏楽部で、昨年の吹奏楽コンクール全国大会で伊左治直「南蛮回路」を演奏したことで、話題になったバンドです。そのウィンター・コンサート(北海道だと3月でも冬なのですね)では、原町第二中学校が昨年初演して一部で注目を集めた伊左治直「夕焼けリバースJB急行 〜ハイドン・ヴァリエーション・メタモルフォーゼ」が演奏されます。
また、一番の注目は、渡部・伊左治・国塩の三氏による鼎談が予定されていること。個性派のお三方が「21世紀の吹奏楽の方向性は…」というテーマで何を喋るのか、興味深いところです。
3月6日(日) 函館市芸術ホールにて。
詳しくはこちらで。
http://www.geocities.jp/hue_brass/pc.html
さてさて、先週「引き受けるかどうか迷ってる」と書いていた新曲委嘱の話、結局引き受けさせて頂くことにしました。某アマチュア一般バンドの委嘱なのですが、珍しいことに協奏曲(という程の曲の規模ではないけれど)です。私はいつも「演奏者の実力のちょっと斜め上を狙って書く」人なのですが、今回ばかりは独奏者が独奏者なだけに「斜め上」がどこなのか皆目見当がつかない(笑) いやはや、これは初めての経験です。
ちなみに、例によってタイトルだけは先に決めてありまして、今回は「La Decouverte du Feu」というタイトルにしました。このタイトル(フランス語、これがポイント)だけで、勘のいい人はどんな曲になるか分かるかもしれませんが・・・・・
しかし、今回の一件で、「セマンティックス・エラー」を頼んでくれたバンドにはご迷惑をお掛けしてしまうことになり、本当に申し訳ない限りです。できるだけ早くなんとかしようとは思っているのですが・・・・・ でも実は、この「La Decouverte du Feu」の独奏者と私、そして「セマンティックス・エラー」を頼んでくれたバンドの主宰は、今年の夏に同じ演奏会で顔を合わせるかもしれないのです。それも考えると、今回は無理してでも引き受けたのは賢明だったのかもしれません。あとは、私ができるだけ早く仕事をして、できるだけ多方面に迷惑をかけないようにしなければ・・・・・ 入試後の大学が始まるまでの春休み期間が、勝負です。
サッカーを気にしながらも「トリビアの泉」をつけたところ、カーゲルの「フィナーレ」が取り上げられていた。果たして番組のために山形交響楽団はこの曲を演奏したのか、それとも、たまたま定期でやることは以前に決まっていたのか・・・・・ この「フィナーレ」、accordからCDも出ていますので、興味を持った人はぜひ聴いてみて下さい、と補足トリビア。そのうち、この番組で「一人の男のためのシンフォニー」や「無伴奏人体ソナタ」、はたまた「ノスタルジー 〜 一人の指揮者のためのソロ」が取り上げられる日がくるような気がしてならない・・・・・
ところで、私は一日1枚のペースで手持ちのCDをiPodに放り込む、というのを最近の日課にしています。とりあえずガレリアのこともあるし吹奏楽のデータベースを作ろうと思って色々入れています。意外にもスクールバンド用の曲のCDも結構持っていたりするのですが、いや、ほんと懐かしいのが一杯。私、これでも中学の頃は部活っ子。弱小吹奏楽部だったので難しい曲・流行りの曲はあまりやらず、いわゆるアメリカもの(当時はまだヨーロッパのものは少なかった)のベーシック・レパートリーを沢山吹いたものです。そこらへんのこともあって、その手のCDを懐かしさ半分で集めていたり。もちろん今聴くと色々なところが気になって純粋に楽しめない部分はあるのですが、それでもR.ミッチェル「大草原の歌」なんかは涙なしには聴けないし、J.バーンズ「アルヴァマー序曲」を聴くとトロンボーンだった私は夏の暑い日に目の前が真っ白になったのを思い出す(ところでアルヴァマー、汐澤盤とバーンズ自演盤のテンポ設定の話はよく聞くけれど、フェネル盤についての評判はあまり聞かないのは何故?)。
アメリカのスクールバンド用作品では「A-B-A」という構成があまりにも露骨過ぎて興ざめするところが少なくないけれど、最近の流行のヨーロッパ作曲家諸氏による「本人は美味しいと思っている旋律の寄せ集めによる構成力ゼロのメドレー作品」よりは、よっぽど教育用にふさわしい、と思う。
で、この「のすたるじっく」な話、次回へ続きます。(珍しく連載もの)
豆情報。出版社のサイトによっては、参考音源がダウンロードできるところがあります。そんな中で、このサイトは全曲が聴ける音源が一杯あって、お得な感じがします。
http://www.kjos.com/
(「Band」 → 「Band Listing」 → 「Concert Band」と進んでみて下さい)
殆どは、5〜6分程度の、本当に「教育用」のいわゆる「スイソウガク」作品なのですが、中にはマーク・キャンプハウスの「シャイニング・シティ」のような20分近い大曲もあったりして、侮れません。ティモシー・マーも一杯あったりして(私は「sol solator」がお気に入り)。
まぁ、このサイト、昔 何かというと吹かされたカカヴァスの「ブラス・フィーバー」の音源を探していて見つけたのですけれど(笑)。
あとね、「好きな曲」と「いい曲」は違うんですよ。
ところで、私は一日1枚のペースで手持ちのCDをiPodに放り込む、というのを最近の日課にしています。とりあえずガレリアのこともあるし吹奏楽のデータベースを作ろうと思って色々入れています。意外にもスクールバンド用の曲のCDも結構持っていたりするのですが、いや、ほんと懐かしいのが一杯。私、これでも中学の頃は部活っ子。弱小吹奏楽部だったので難しい曲・流行りの曲はあまりやらず、いわゆるアメリカもの(当時はまだヨーロッパのものは少なかった)のベーシック・レパートリーを沢山吹いたものです。そこらへんのこともあって、その手のCDを懐かしさ半分で集めていたり。もちろん今聴くと色々なところが気になって純粋に楽しめない部分はあるのですが、それでもR.ミッチェル「大草原の歌」なんかは涙なしには聴けないし、J.バーンズ「アルヴァマー序曲」を聴くとトロンボーンだった私は夏の暑い日に目の前が真っ白になったのを思い出す(ところでアルヴァマー、汐澤盤とバーンズ自演盤のテンポ設定の話はよく聞くけれど、フェネル盤についての評判はあまり聞かないのは何故?)。
アメリカのスクールバンド用作品では「A-B-A」という構成があまりにも露骨過ぎて興ざめするところが少なくないけれど、最近の流行のヨーロッパ作曲家諸氏による「本人は美味しいと思っている旋律の寄せ集めによる構成力ゼロのメドレー作品」よりは、よっぽど教育用にふさわしい、と思う。
で、この「のすたるじっく」な話、次回へ続きます。(珍しく連載もの)
豆情報。出版社のサイトによっては、参考音源がダウンロードできるところがあります。そんな中で、このサイトは全曲が聴ける音源が一杯あって、お得な感じがします。
http://www.kjos.com/
(「Band」 → 「Band Listing」 → 「Concert Band」と進んでみて下さい)
殆どは、5〜6分程度の、本当に「教育用」のいわゆる「スイソウガク」作品なのですが、中にはマーク・キャンプハウスの「シャイニング・シティ」のような20分近い大曲もあったりして、侮れません。ティモシー・マーも一杯あったりして(私は「sol solator」がお気に入り)。
まぁ、このサイト、昔 何かというと吹かされたカカヴァスの「ブラス・フィーバー」の音源を探していて見つけたのですけれど(笑)。
あとね、「好きな曲」と「いい曲」は違うんですよ。
今日はサントリーホールに、日フィルによる湯浅譲二先生の管弦楽作品個展を聴きに行ってきました。
いや、四管編成ってのはデカイですね。久しぶりに見ました。ストコフスキー編のバッハには、さりげなくユーフォニアムが入っていたのが私的には気になりました(笑)
私は意外にも(?)湯浅先生のところに通い続けて5年近くになるのですけど、未だに「芭蕉の情景」の II と IV を聴いた事がありません。どのCDにもこの二曲は入ってないし、今回もなし、出版されている楽譜にも入っていないんですよね。以前先生に伺ったら答えが返ってきましたので、間違いなく存在する曲なのですけれど。
今回の新曲「始源への眼差 III 」は、部分的に見ると「時の時」の三楽章に近いのかもしれません。もうちょっと時間が経たないと、私は冷静に聴く事ができないでしょうけれども・・・・・
「内触覚的宇宙 V」は、CD(非売品ですが、あるのです)で聴くのと生で聴くのでは大きな差がある曲ですね。今回久しぶりに聴けてよかったです。ただ湯浅作品としてはかなりアクの強い曲なので、個展の中に置くと位置づけが難しいのか、ともちょっと感じました。
アンコールの湯浅編のバッハはコンポージアムのときにも聴いていますが、やっぱりオーケストレーションがものすごくいいですね。管楽器だけで演奏している箇所が何カ所かあるのですが、とにかく木管が美しく響く。やはり一度吹奏楽も書いてもらわなければいけないな、と思った次第です。
いや、四管編成ってのはデカイですね。久しぶりに見ました。ストコフスキー編のバッハには、さりげなくユーフォニアムが入っていたのが私的には気になりました(笑)
私は意外にも(?)湯浅先生のところに通い続けて5年近くになるのですけど、未だに「芭蕉の情景」の II と IV を聴いた事がありません。どのCDにもこの二曲は入ってないし、今回もなし、出版されている楽譜にも入っていないんですよね。以前先生に伺ったら答えが返ってきましたので、間違いなく存在する曲なのですけれど。
今回の新曲「始源への眼差 III 」は、部分的に見ると「時の時」の三楽章に近いのかもしれません。もうちょっと時間が経たないと、私は冷静に聴く事ができないでしょうけれども・・・・・
「内触覚的宇宙 V」は、CD(非売品ですが、あるのです)で聴くのと生で聴くのでは大きな差がある曲ですね。今回久しぶりに聴けてよかったです。ただ湯浅作品としてはかなりアクの強い曲なので、個展の中に置くと位置づけが難しいのか、ともちょっと感じました。
アンコールの湯浅編のバッハはコンポージアムのときにも聴いていますが、やっぱりオーケストレーションがものすごくいいですね。管楽器だけで演奏している箇所が何カ所かあるのですが、とにかく木管が美しく響く。やはり一度吹奏楽も書いてもらわなければいけないな、と思った次第です。
突然ながら、あるバンドから作曲依頼の打診を受ける。その内容はとても魅力的なものだったので、喜んで引き受ける、と言いたいのだけど、困ったことに締め切りが「三月末」!
今書いている合唱曲が上がるのは、おそらく今月14日位(書いているのが男声合唱なのが惜しい日付だ)。その次に某バンドの依頼により「シンタックス・エラー」を7〜8分程の規模に拡大する、という作曲がある(ちなみにこの拡大版の曲のタイトルは「セマンティックス・エラー」と決めている)。これの締め切りは三月頭。一度書いた曲に手を加える、というのはとても大変なこと(気が進まない、とも言える)なので、ちょっと遅れることも予想される。
となると、二週間位で一曲書かないといけない計算。いくらなんでもこれはキツイ。作曲だけに時間を使えれば何とかなるかもしれないけれど、残念ながら私は平日は基本的に毎日大学に出勤している身。他の作曲家の皆さんに比べると、どうしても一曲作るまでにかかる日数は多くなってしまうのです。私の中ですごく早く仕上がったと思っている「玻璃ぷりずむ」でさえ一ヶ月かかっているというのに・・・・・
このように、かなりキワドイ日程。この他にも文章系や事務系の仕事も入ってくるだろうから、「予定は未定」と言わざるを得ない。普通なら断ってしまうところなのだけど、とにかく、魅力的な委嘱内容。曲の性格に注文を付けられない、ってのがどんなに楽か。チャレンジし甲斐のある素材があるのがどんなに刺激的か。う〜ん、腹を切るのを覚悟で引き受けてしまうべきか、悩むところ・・・・・ 来週、返事をすることにして、とりあえず保留。
ちなみに、これを受ける・受けないに関わらず、五月の連休明け締め切りで、某中学校バンドのために編曲してあげることも約束しているので、締め切りを延ばせばいい、というものでもない。ふと気づいたら、今年の半分近くの予定が埋まっているぢゃないか・・・・・
それにしても、他の作曲家さんも、委嘱を受けたとき、既に締め切りが近いのは当たり前なのだろうか?私の場合は遅くとも半年、できれば一年前に頼んで貰えると助かるのだけど・・・・・ 人気吹奏楽作曲家Yさんのように、二週間で一曲のペースで書ける才能が欲しい・・・・・
今書いている合唱曲が上がるのは、おそらく今月14日位(書いているのが男声合唱なのが惜しい日付だ)。その次に某バンドの依頼により「シンタックス・エラー」を7〜8分程の規模に拡大する、という作曲がある(ちなみにこの拡大版の曲のタイトルは「セマンティックス・エラー」と決めている)。これの締め切りは三月頭。一度書いた曲に手を加える、というのはとても大変なこと(気が進まない、とも言える)なので、ちょっと遅れることも予想される。
となると、二週間位で一曲書かないといけない計算。いくらなんでもこれはキツイ。作曲だけに時間を使えれば何とかなるかもしれないけれど、残念ながら私は平日は基本的に毎日大学に出勤している身。他の作曲家の皆さんに比べると、どうしても一曲作るまでにかかる日数は多くなってしまうのです。私の中ですごく早く仕上がったと思っている「玻璃ぷりずむ」でさえ一ヶ月かかっているというのに・・・・・
このように、かなりキワドイ日程。この他にも文章系や事務系の仕事も入ってくるだろうから、「予定は未定」と言わざるを得ない。普通なら断ってしまうところなのだけど、とにかく、魅力的な委嘱内容。曲の性格に注文を付けられない、ってのがどんなに楽か。チャレンジし甲斐のある素材があるのがどんなに刺激的か。う〜ん、腹を切るのを覚悟で引き受けてしまうべきか、悩むところ・・・・・ 来週、返事をすることにして、とりあえず保留。
ちなみに、これを受ける・受けないに関わらず、五月の連休明け締め切りで、某中学校バンドのために編曲してあげることも約束しているので、締め切りを延ばせばいい、というものでもない。ふと気づいたら、今年の半分近くの予定が埋まっているぢゃないか・・・・・
それにしても、他の作曲家さんも、委嘱を受けたとき、既に締め切りが近いのは当たり前なのだろうか?私の場合は遅くとも半年、できれば一年前に頼んで貰えると助かるのだけど・・・・・ 人気吹奏楽作曲家Yさんのように、二週間で一曲のペースで書ける才能が欲しい・・・・・
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
47
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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