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中橋愛生(NAPP)の不定期日記
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 5月1日は、行きたい演奏会が重なってます。

 まずは、長崎市民吹奏楽団の第25回定期演奏会。
 ここでは拙作 Concert[o] March "Syntax Errors" と、「長崎市民吹奏楽団のためのファンファーレ」もやって頂けることになっています。
 長崎のチトセピアホールにて、13:30開演です。

 2つめは、春日部共栄中学高等学校吹奏楽部の第19回定期演奏会。
 ここでは盟友(笑)酒井格さんの新曲「雲に架かる橋」の初演が行われるそうです。仲良くして頂いているので、聴きに行きたいのですけどね〜。
 春日部市民文化会館大ホールにて、16:00開演です。
 ちなみに、上記の長崎市吹の演奏会では、酒井さんの「海辺の道」も取り上げられるそうで、キングのCDの「アタマとトリ」が楽しめることになっているそうです。

 3つめは、吹奏集團「風の和」の第12回定期演奏会。
 ここでは、東京音大作曲科のホープである金井勇君の新曲「風の身振り」が初演されます。金井君は、第72回日本音楽コンクール作曲部門(室内楽作品)で第二位になったほか、JFC作曲賞なども受賞し、邦楽集団「オーラJ」に編曲作品を提供するなど、非常に優秀で活発な活動をしている大学院生です。
 「風の和」はコンクールに出ていないため「知る人ぞ知る」バンドですが、実力派です。
 新宿文化センター大ホールにて、14:00開演です。

 もう一つ、私が今度ファンファーレを委嘱されている某金管アンサンブルが出場する演奏会が浦和であるのですが、一度音を聴いておきたいということもあり、こちらも顔を出したいところです。


 んで、私はどれに行くかといいますと・・・・・どれにも行けません (┬┬_┬┬)
 GW中に、今 頼まれている編曲をあげてしまわないと、次の曲が間に合いませんからね。ミュゼ・ダール吹奏楽団の練習も入ってますし。で、更にこういう時に、飛び込みで原稿依頼がきたりする。CD解説で締め切りが5月4日(!)。来たのは昨日。本来なら断ってしまうところなのですが、新レーベルの第一弾CDなのだそうで、ご祝儀の意味も兼ねて、引き受けることにしました。しかし、前にも書いたような気がするけど、頼むのなら前もって頼んでね〜、と言いたいです。ええ、ホントに。
 で、今日はこれからその打ち合わせに行ってきます。今日は編曲、先に進むかな・・・・・
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 しばらく外出続きになるので、今のうちにblog更新。

 今日はこれから佼成ウインドの定期を聴きに芸劇まで行ってきます。
 W.ヒル「セント・アンソニー・ヴァリエーション」は、もちろん原典版を生で聴くのは初めてです。実は私、CDで先に聴いたのは原典版のほうだったので、天理版の方に違和感を感じる変わり者なのです(笑)
 C.T.スミス「華麗なる舞曲」も生で聴くのは初めて。大阪市音の「80」に収録されていた脅威のライヴを超えられるか?
 大栗裕「大阪俗謡による幻想曲」も全曲版を生で聴くのは初めて(って、こんなのばっかですね)。NAXOSの原曲版と同一指揮者ということもあり、どんなものか。
 天野正道「ユーフォニアム協奏曲」は、楽譜を大体覚えているくらい知ってしまった曲(笑) 解説にどんなことが書かれているか、というのも気になってみたりして。
 しかし、全体的に体力のいる曲が多いですね。最後まで体力が持ったら、ブラヴォーものでしょう。
 あとは、下野竜也さんとTOKWOの初顔合わせにも注目。札幌交響楽団の「スペシャル・ブラス」や、九州に最近設立されたプロ吹奏楽団「九州管楽合奏団」(http://www.m-m21.com/kyu-kan.htm)といった地方のプロをどのように率いているか、という吹奏楽との相性を見計らう意味でも、その実力を見せてもらいたいものです。

 明日は、ミュゼ・ダール吹奏楽団の練習立ち会い。もちろん、拙作《La Decouverte du Feu》の練習です。ソリスト付きの練習は初です。ソリストは外囿祥一郎さん。・・・・・って、佼成の定期の翌日じゃないですか。拙作、お世辞にも楽とは言えない、高音域頻出の体力消耗曲です。なんてタフな人なのだろう・・・・・流石。

 ちなみに明後日は大学の作曲関連の授業が本格的に始動する日。様々な「大混乱」が予想されます(苦笑)。私は主に大学院の授業の補佐を担当。湯浅譲二先生の初回授業もあるので、帰りは遅くなる予感。

 さて、いつ私は曲を書いているのでしょう (;^_^A
 前々から噂に聞いていた、東京佼成ウインドオーケストラ作曲コンクールの要項が発表されました。
http://www.tkwo.jp/Jimusho/oshirase.html
 いい感じですね。とても意欲的な内容です。
 このコンクール、内容もさることながら、協賛の人や組織がすごい。審査員にも一流どころが選ばれています。まさに非の打ち所の無い一大イヴェント。作曲コンクールを通して、様々な周辺領域を吹奏楽の世界に巻き込んでいるあたりも、要注目な点です。

 ここ最近、吹奏楽の作品発表(公募・コンクール)の機会の増加には目を見張るものがあります。
 以前ちょっと触れようにABAオストワルド作曲賞には国籍制限がありませんので、日本人も応募可能です。
 他にも、 ROMUALDO MARENCO国際作曲コンクールというイタリアの吹奏楽作曲コンクールがあり、日本人が参加することも可能です。
http://www.comune.noviligure.al.it/ilcomune/altribandi.html
 また、既に有名な作曲コンクールとして知られているグスタフ・マーラー作曲コンクールというものがありますが、今年のテーマは「ビッグバンドの編成」です。これは視点を変えれば吹奏楽編成。
http://www.musikforum.at/komp5en.htm

 今年は(も?)アジア国際音楽祭のオープニングコンサートも吹奏楽の祭典になっており、こちらも作品公募が行われています。今年はタイでの開催です。
http://www.jfc-i.org/english/compe_thai_05.htm

 このように見てみると、実は吹奏楽の現代音楽での可能性を探り、発表できる機会というのは意外に多かったりします。
 多くの(非吹奏楽畑の)作曲家に、チャレンジしてもらいたいものですね。

 ついでながら、ガレリアウインドオーケストラの作品公募もよろしくです(笑)
http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/galleria-4th.html
 昨日・今日と、キングレコードの「吹奏楽による伊福部昭」(仮)の編集に参加。先月に陸上自衛隊中央音楽隊で録音したやつです。曲は「吉志舞」「交響譚詩」「シンフォニア・タプカーラ」「SF交響ファンタジー第1番」の4曲。「吉志舞」は「黒船以来」に収録した東京音大によるものとかなり印象が違うので、その違いをお楽しみに。発売は4月だそうです。

 〜〜

 前々々回「のすたるじ〜」の続き。

 iPodに入れる前にはiTuneに放り込むわけで、その際に色々と情報を入力します。私は外国の作曲家の場合はタイトルや作曲者名は原語で書き、さらに作曲者名の後には生没年も書くようにしています。
 そのデータを見る為にCDのインナー解説を引っ張りだすのですが、色々なCDでデータの重複があることに気づきます。この場合の重複というのは「書いてないこと」の事です。同じ曲に対する解説の場合、まぁ、同じ人が書いている場合に同じ内容になっていることは普通だと思うのですが、違う人が書いている場合でも、データ的なものの揃い方というのがどのCDでもほぼ一致しているのです。
 思うに、まだインターネットというものもなかった当時、基本データの情報源というのは限られていました。吹奏楽の作曲家のように文献に登場する機会がほぼ無い上に、ほとんどが直接交流を持っている人が(まだ)少なかったアメリカの作曲家。秋山紀夫先生のような現地に馴染みの深い人ならいいのですが、そうではない人物が解説を書こうと思った場合、既存のCD(もしくはレコード、か)の解説に頼らざるを得なかったわけです。そうなると、当然不明な点というのは不明なままにしておかざるを得ないのですね。そうなると、執筆者による解説の違いをつけようとすると、データ以外の部分では「感想文」と「演奏のポイント」ということになってしまう。他のジャンルに比べて一種独特な「吹奏楽CDの解説」のスタイルは、こうして確立されていったのかもしれない、と思ったわけです。
 逆に言うと、今は誰でも頑張ればある程度の基礎的データを収集することができる。こうなると一昔前のCD解説のような文章は、極端な話、誰でも書けちゃうわけですね。現実に、私のようなペーペーが解説を書いてることがあるわけですし。こうなると、解説書きを本業にしている人たちは、大変です。今まで求められていたのが「基礎的データを収集する能力」だったのが、いまや「基礎的データを使える能力」に変化するわけですから。

 と、そんな堅い話を考えたきっかけになったのは、エド・ハックビー。どのCDを見ても生年が記載されていなかったのです。で、実はネットで検索してみても、かなり調べてある某研究機関の吹奏楽データですら「生年不明」になっていたりする。他のサイトから、おそらく1948年生まれだろう、ということは分かったのですが、イマイチ確証が持てなかったり。今度、ハックビーの作品集でも買ってこようかな。中学の頃にやたらと吹かされた「アクラメーションズ」の音源が家になかったし(やっぱりノスタルジアを引きずっている私)。
 そういえば、作曲者名や原題を調べようとすると、他にも気になることがありますね。例えばJ.プロイアー(James D. Playhar)の「スー族の旋律による変奏曲(Variations on a Sioux Melody)」。この曲は割と日本ではメジャーな曲、ですよね?(って、今の若い人は知らないか) googleで「タイトル+作曲者名」で検索すると、日本語では71件ヒットします。ところが、英語では24件しかヒットしません。日本のほうがヒット数が多いんですね。もっとも、コンクールの記録がヒットすることが多いので一概に「検索結果=知名度」としていいものではないと思いますが、「evergreen」(by SONY)と言われている割には本国ではそれほどの扱いではない、らしい。昔は今ほど海外からの曲の輸入が激しくなかったので、たまたま持ち帰られた作品が有り難がられて、日本では「名曲」と祭り上げられてしまっただけなのかもしれません。(もしくは企業の戦略に踊らされただけなのか) そう考えると、いわゆる「名曲」が本当にアメリカでも「名曲」なのか(だったのか)、実は疑わしいのかもしれません。私はアメリカのスクールバンド事情には全くと言っていいほど疎いのですが、日本で「基本中の基本」と言われることまであるコウディルの「バンドのための民話」なんかが、もしかしたらアメリカでは誰も知らないような曲だったらどうしよう・・・・・とか思ったりします。(ちなみに試しに検索をかけてみたら、「バン民」は確かにアメリカでの知名度も非常に高いらしく、一安心)

 なんだかんだ書きましたが、「のすたるじあ」に浸るには、その曲が(音楽的に)いい曲かどうかや、知名度が高いものなのか、なんてことはあまり関係がないことだったりします。大きな要因はその曲自体にではなく、それが「いつ、どんな形で個人と関わったか」なのですから。
 そうした「郷愁」に浸りたくて、懐かしい曲を聴くのも、いいではありませんか。ええ、私だってたまには昔やった曲を聴きたくなりますよ。ただ、何度でも書くけれど「好きな曲」と「いい曲」は違う、ということ。「好きだから」という理由だけで「名曲」としてはいけません。
 と言う事で、長いことJ.スピアーズの「New River組曲」の音源を探しているのですけど、見つからない・・・・・バーンハウスのデモ音源のテープしかないのですかね・・・・・?あれ、CDで手に入らないのかなぁ・・・・・

 〜〜

 写真は、分かる人には分かる(笑)
 前回の続き、ではなくて、演奏会の情報。

 カーゲルの「フィナーレ」は、もしかすると今年の11月16日に都内で演奏されるかもしれない・・・・・と軽く触れておいて、他の注目はというと、アミューズウィンドオーケストラの第9回定期演奏会。
 この演奏会、なんと西村朗「巫楽」が演奏されるのだとか。まさかアマチュアでこの曲をやってしまうバンドがあるとは・・・・・いやいや、恐れ入ります。この曲はPic、Es Cl、Sop Sax(ソプラニーノも含む)などの超高音域な楽器が多数あることで、強烈なヒシギが発生する曲です。この辺りはCDには収録できない周波数域が大きな効果を生むので、生で聴かないとその威力は分からないところがあるんですね。入場無料とのことですので、ぜひ聴きにいきたいところです。残念ながら私は大学入試の日なので、行けないのですが・・・・・
 ちなみに、「アジア」にテーマを設定したこの演奏会、他の曲もなかなか魅力的です。演奏会の詳細は下記の通り。
  2月19日(土) 開場 13:00 、開演 13:30
  所沢市民文化センター「ミューズ」アークホール
  入場無料
  《プログラム》
  夏田鐘甲/吹奏楽のためのファンタジー
  小山清茂/琴瑟
  西村朗/巫楽
  伊藤康英/台湾狂詩曲
  櫛田てつ之扶/舞楽?
  真島俊夫/百済伝説による交響組曲「神門物語」

 もう一つ。
 北海道教育大学函館校吹奏楽団といえば、渡部謙一率いる吹奏楽部で、昨年の吹奏楽コンクール全国大会で伊左治直「南蛮回路」を演奏したことで、話題になったバンドです。そのウィンター・コンサート(北海道だと3月でも冬なのですね)では、原町第二中学校が昨年初演して一部で注目を集めた伊左治直「夕焼けリバースJB急行 〜ハイドン・ヴァリエーション・メタモルフォーゼ」が演奏されます。
 また、一番の注目は、渡部・伊左治・国塩の三氏による鼎談が予定されていること。個性派のお三方が「21世紀の吹奏楽の方向性は…」というテーマで何を喋るのか、興味深いところです。
 3月6日(日) 函館市芸術ホールにて。
 詳しくはこちらで。
http://www.geocities.jp/hue_brass/pc.html


 さてさて、先週「引き受けるかどうか迷ってる」と書いていた新曲委嘱の話、結局引き受けさせて頂くことにしました。某アマチュア一般バンドの委嘱なのですが、珍しいことに協奏曲(という程の曲の規模ではないけれど)です。私はいつも「演奏者の実力のちょっと斜め上を狙って書く」人なのですが、今回ばかりは独奏者が独奏者なだけに「斜め上」がどこなのか皆目見当がつかない(笑) いやはや、これは初めての経験です。
 ちなみに、例によってタイトルだけは先に決めてありまして、今回は「La Decouverte du Feu」というタイトルにしました。このタイトル(フランス語、これがポイント)だけで、勘のいい人はどんな曲になるか分かるかもしれませんが・・・・・
 しかし、今回の一件で、「セマンティックス・エラー」を頼んでくれたバンドにはご迷惑をお掛けしてしまうことになり、本当に申し訳ない限りです。できるだけ早くなんとかしようとは思っているのですが・・・・・ でも実は、この「La Decouverte du Feu」の独奏者と私、そして「セマンティックス・エラー」を頼んでくれたバンドの主宰は、今年の夏に同じ演奏会で顔を合わせるかもしれないのです。それも考えると、今回は無理してでも引き受けたのは賢明だったのかもしれません。あとは、私ができるだけ早く仕事をして、できるだけ多方面に迷惑をかけないようにしなければ・・・・・ 入試後の大学が始まるまでの春休み期間が、勝負です。
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プロフィール
HN:
NAPP
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/19
職業:
作曲家、のはず
自己紹介:
作曲家。
東京音楽大学・非常勤講師(作曲)。
NHK-FM「吹奏楽のひびき」担当。
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